引っ張り込む 千日手? といわれていた97手目▲3七角に、藤井王将は1時間を超える長考で△3六歩(図)と打ちました。▲7三角打や▲8二銀を受けるのではなく、逆に引っ張り込む手です。図以下、▲8二銀△4一飛▲7一角△同飛▲同銀不成△5三玉と進行。相手に攻めさせ、反動を生かして玉を中段に逃がすのが藤井王将の着想でした。 (対局再開直前の永瀬九段。考え込む)