2024年1月19日 (金)

対局者取材

検分のあと、対局者への取材が行われました。

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(対局室で主催者の質問に答える藤井聡太王将)

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--去年はここで6局目、王将初防衛の場。初防衛の地に戻られての対局です。
前期は昨年の3月で、あっという間と感じています。対局自体いい観光の中で集中してさすことができた。いいイメージを持っていると思います。

--開幕局について、その後ご自身で検討されて当日気づかなかった点はありますか。
中盤が難しい将棋でなかなか見通しを持って進めることができず、時間をかなり使ってしまったのが改善点と思います。

--指しているときも時間が少ないのは意識していましたか。
本格的な戦いが起こる前に残り1時間になったので、少なくなってしまったとは思います。

--朝日杯で連勝してベスト4進出を決めました。朝日杯の相手は居飛車党でしたが、重要な対局で相居飛車と対抗形と指してみて違いはありますか。
相居飛車はお互いの玉が薄いことが多いので、戦いが始まると激しくなりやすいですが、第1局は駒がぶつかってからも本格的な戦いになるまで時間があったので、そういったペースの違いはあると思いますし、対応していかないといけないとは思います。

--第2局は先手番です。対抗形は間違いないと思いますが、最も警戒しているところはどこでしょうか。
対抗形は先手と後手で展開が大きく異なることは少ないと思っていますが、先手番なので第1局よりは積極的な指し方が選べると思っています。第1局は中盤で課題があったので、そのあたりを改善できたらと思います。

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(対局室には今期七番勝負の記念扇子が飾られている。藤井王将が「心」、菅井八段が「技」と揮毫している)

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(菅井竜也八段)

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--佐賀での公式戦は初めてですが、車窓から見た雰囲気、印象はいかがですか。
自分が好きな雰囲気ですね。将棋のことを考えていたらあっという間に着いたので、あまりゆっくりとは見られなかったです。

--第1局、あとで振り返って当日気づかなかった部分は何かありましたか。
第1局は形勢が難しいところで悲観していた部分があって、それが中終盤の判断ミスにつながったので、明日からの対局で修正したいです。

--第1局のあと3局公式戦がありました。相手の出方にもよるのでしょうが、飛車を振る場所、囲いが異なりました。王将戦七番勝負との関連でいろいろ試すという意図はあったのでしょうか。
全くなくて、自分がそのとき一番いいと思ったものを採用しています。相手の出方を見てというところです。

--第2局は後手番で、対抗形になるとは思いますが、意気込みをお聞かせください。
ふふふ、間違いなく対抗形になるでしょうね。精一杯がんばります。

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