2021年2月

2021年2月13日 (土)

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立ち上がりは角換わり模様でしたが、永瀬王座が▲6六歩(9手目)と角道を止める趣向の作戦を見せました。渡辺王将は雁木、永瀬王座は矢倉に組み、早くも歩がぶつかって戦いに入っています。控室では盛んに検討が行われています。

20210213b_3後手は△4五歩と角を追ったことで角のにらみを気にせずに攻めることができていますが、4筋の位は反発する格好の目標にもなります。中川八段は「後手は玉が流れ弾に当たりやすいので、うまく攻めないといけない。先手は受けながら反撃を狙いたい」と話しています。

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第4局は第70期王将戦に協賛している立飛ホールディングスの地元、立川市で開催されています。対局場の「SORANO HOTEL」は立川駅から徒歩約8分、新宿から約30分と都心に近い利便性の高いホテル。心と体がともに健やかにあること「ウェルビーイング」がコンセプトです。

ホテルが面する街区「グリーンスプリングス」は、人のにぎわいと豊かな自然を調和させ、新たなライフスタイル生み出す場として設計されました。商業施設の軒天井には地元の「多摩産材」が使われ、特徴的なX字の街路には、立川の歴史と未来が交差する場所という意味が込められています。なだらかなカスケード(階段状の滝)はかつて立川にあった飛行場をモチーフにしています。

【東京 立川のウェルビーイングホテル SORANO HOTEL】
https://soranohotel.com/

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王将戦は第70期を迎えたことを記念し、さまざまなグッズが作られました。下の写真にある中で『王将戦70年のあゆみ』と扇子2種は一般販売も行われます。現地を訪れている日本将棋連盟会長の佐藤康光九段は、非売品のフォトブックを興味深そうに読んでいました。

【王将戦70年のあゆみ】
https://store.shopping.yahoo.co.jp/sponichi-tokyo/oushou-70.html

【第70期王将戦記念扇子】
https://item.rakuten.co.jp/shogi/15203274/

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定刻の9時、立会人の谷川九段が開始を告げて対局が始まりました。永瀬王座は記録係の手元をのぞき込んでから初手を指します。渡辺王将は目を閉じてしばらくうつむいてから、盤上に手を伸ばしました。

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関係者が待つ対局室に、永瀬王座、渡辺王将の順で入室しました。渡辺王将が駒箱を開けて2人が駒を並べていきます。開始を待つまでの間、部屋の空気がピンと張り詰めていました。

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1日目の朝を迎えました。現地の立川市は晴れ。対局は9時から、永瀬王座の先手番で開始されます。18時の時点で手番の対局者が封じ手を行い、明日に指し継ぎます。

■1日目スケジュール
9:00 対局開始
10:30 おやつ
12:30~13:30 昼食休憩
15:00 おやつ
18:00 封じ手

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2021年2月12日 (金)

歓迎レセプションに用意された記念品です。ルーデンス立川ウエディングガーデン特製のお菓子、立川市と同じく多摩地域の小澤酒造(澤乃井)で作られた日本酒などが配られました。

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立川対局の開催を記念して、18時過ぎから「ルーデンス立川ウエディングガーデン」で歓迎レセプションが行われました。

■主催者挨拶
毎日新聞社 代表取締役社長 丸山昌宏

■主催者挨拶
日本将棋連盟 谷川浩司

■開催地挨拶
立川市長 清水庄平

■開催地挨拶
立川商工会議所 会頭 佐藤浩二

■対局者挨拶
王将 渡辺明
挑戦者 永瀬拓矢

■御礼
スポーツニッポン新聞社 代表取締役社長 河野俊史

【ルーデンス立川ウエディングガーデン|東京・立川の結婚式場】
https://www.weddinggarden.co.jp/

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(丸山代表取締役社長は「立川市での王将戦開催は初。お二人が持ち味を発揮して素晴らしい対局になることを期待しています」と激励)

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(谷川九段は王将戦の歴史に触れる中で「私自身も、羽生さんが七冠制覇なるかということで、2年続けて対局したことを鮮明に覚えています」と語った)

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(清水市長は「日本の文化である将棋を立川でやっていただくことが、市民の大きな力になると信じている」と話した)

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(佐藤会頭は「伝統ある棋戦が立川で行われることはうれしい。ずっと続いていけばと思う」とあいさつ)

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(渡辺王将は「初めての対局場は気分が高揚したり、胸が高鳴ったりする。新しい気持ちで2日間戦い抜ければ」と抱負を語った)

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(「3連敗で厳しい状況だが、精神論ではなく技術論で少しでも渡辺王将に立ち向かえるように頑張りたい」と永瀬王座)

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(河野代表取締役社長は「スポーツ紙の将棋報道は一般紙とはひと味もふた味も違う。ぜひお楽しみにしていただきたい」と語った)

検分を終えた両対局者はそれぞれ個別に記念の揮毫を行い、取材に応じました。渡辺王将は「立川はよく来る場所。永瀬さんとは棋風がだいぶ違うが、何局もやっているとわかってくるところはある」、永瀬王座は「立川は初めて。渡辺王将と勝負するうえでは技術的な差を埋めていくことが重要」と話していました。

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