掛川グランドホテルで開幕セレモニーが開かれました。前夜祭に近いものですが、食事や歓談の時間はありません。出席者の人数を制限し、席の間隔は十分に空けられていました。
(主催者挨拶 河野俊史・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長)
二人の対戦は1年半ぶりとうかがっております。非常に楽しみにしています。王将戦は第1期に陣屋事件、第45期には羽生善治七冠王など、将棋界の多くの出来事を刻んできました。
このたび、記念誌を出しました。クラウドファンディングという新しい試みで、われわれの予想の3倍の支援金が集まりました。非売品でオリジナルのフォトブックも作成しました。各名場面をまとめました。今回の七番勝負で二人に名場面を作っていただきたいと思っております。
【王将戦記念誌「70年のあゆみ」を出版するプロジェクト(終了)】
https://camp-fire.jp/projects/view/301815
(主催者挨拶 佐藤康光・日本将棋連盟会長)
渡辺王将に永瀬王座が挑戦とするタイトルホルダー同士の番勝負となりました。今期はタイトルホルダーが勢ぞろいした厳しいリーグ戦でしたが、プレーオフの末に永瀬王座が挑戦者になりました。
二人はタイトル戦で戦ったこともあります。また、白熱した戦いが見られると思います。ともに作戦家ですが、渡辺王将はシャープな切れ味が持ち味、永瀬王座は独特な粘り腰を見せます。好対照な棋風で、内容の濃い勝負を見せてくれると期待しています。
【第70期王将戦 挑戦者決定リーグ戦】
https://www.shogi.or.jp/match/oushou/70/hon.html
(開催地挨拶 松井三郎・掛川市長)
歴史に残るすばらしい対局を見せていただきたい。平成22年の第59期を開催させていただいて以来、掛川での対局は12回目を迎えます。昨年、王将戦が終わったあと、来年は第70期になること、掛川での開幕が10回目になるということで、レセプションを盛大に開く案が出ました。そのとき、私は歴代王将をお招きし、将棋のさらなる発展、将棋の街づくりを発展させたいと考え、進めようと思っていましたが、コロナ禍の影響でできなくなったことは残念です。ただ、掛川での対局が行われることはうれしく思います。
掛川は将棋での街づくりを進めています。掛川こども王将戦は今回、将棋アプリを使って対局をしました。応募総数は予想の倍の規模ありました。将棋の魅力と関心の高さを感じます。こども王将戦は、全国各地から関心を持って参加されています。こういう大会は末永く続けていくのが大切と考えています。この王将戦が将棋界の大きな期待と関心を集め、新年最初のタイトル戦として今年の将棋界を盛り上げる第一歩となることを祈念しております。