渡辺明棋王は舟囲いに右銀を5三に加えた形から、△3一金と寄って前例を離れました。以下、▲9六歩△9四歩と進んで1図。△3一金とする形は将棋ソフトの「elmo」が使い始めたようです。関西では若手を中心に、腰掛け銀になぞらえたか「座布団金」などとも呼ばれる形で、いずれ△5一金と引けば金銀が連結します。1図から▲5九飛△7二飛▲7九飛△8二飛▲7八飛(2図)。先手の飛車は金の右にいましたが、1手で左側にワープした勘定です。以下、△7三桂▲5八金寄△6五歩(3図)。虚々実々の駆け引きを経て、歩がぶつかりました。久保王将は▲6八飛と戦場に飛車を送ります。(久保王将は巧みに飛車と金を繰り替え、相手の仕掛けを迎え撃つ)
2019年1月26日 (土)