相振り飛車を選んだ理由は 豊島八段が▲8八飛と回り、戦型は相向かい飛車と決まりました。阿部隆立会人は「よくあるようで、非常に珍しい形だと思います。豊島八段は9筋の交換が入ったことで、後手が穴熊や美濃囲いに構えにくく、金無双のような薄い玉形に限定できるとにらんでいるのではないでしょうか。それ以外にこの形の相振り飛車を選んだ得というのはないように思えます」と、作戦選択について推察しました。 (モニターに映る盤面を見て言葉を交わす阿部隆立会人と大石副立会人)