Twitter解説の杉本和陽四段は「封じ手ですが、(1)△9六歩を予想します。なかなか他の手が思い浮かびませんでした」とのことでした。記録係の池永三段も同じく(1)△9六歩を挙げています。継ぎ盤では中田功七段を中心に(2)△5四銀が調べられており、小林健九段、北浜八段、中田功七段はそろって(2)△5四銀を封じ手に予想しました。
「(1)△9六歩は▲同歩△9七歩▲同桂△同桂成▲同香(変化1図)で、▲9五歩からの端攻めがあって後手も怖いです。このタイミングでなくても(1)△9六歩は突けました」(中田功七段)
「(2)△5四銀と引いてみたいです。以下、(A)▲8五歩は△8六桂▲8七金△8五歩▲2五飛△9八桂成▲同玉に△8三香(変化2図)が厳しいですが、(B)▲7六歩で振り飛車側にいい手があるかどうか」(中田功七段)
以下、△9七桂成▲同桂△4二飛▲8五歩△8六桂▲7七金△8五歩(変化3図)が予想され、すぐには結論の出ない難しい勝負と見られています。
変化3図以下は▲2五飛△9八桂成▲同玉△8三香(変化4図)が進行の一例として示されました。変化2図と比べると、▲7六歩から先手陣は8筋攻めに対応しやすい形を作っています。