2016年3月19日 (土)

終局直後 インタビュー

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(報道陣が対局室へ)

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(郷田王将へのインタビュー)

―お疲れ様でした。本局について、郷田王将からお尋ねします。1日目の進行はいかがでしたか?

郷田「考えたことはあったんですけど、実際にやってみるとよくわからなかったです」

―封じ手の時点での形勢判断はいかがでしたか?

郷田「いい勝負。ほかの手も浮かばなかったので、しょうがないかなと」

―その後、攻められることになりましたが、△6六歩の反撃が厳しいということだったんでしょうか。

郷田「そうですね」

―どのあたりでよくなったと思いましたか?

郷田「飛車を取って(82手目△2七同銀成)ちょっとやれるような感じがしました。まだ先が長いですけど、とりあえず駒損を回復できそうでしたし」

―勝ちだと思われたあたりは?

郷田「最後、角(△8三角)が見えたので」

―本局は内容的に満足でしたか?

郷田「後手ではまあまあの分かれだったかと思います」

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(羽生名人へのインタビュー)

―続いて羽生名人にお尋ねします。1日目の進行はいかがでしたか?

羽生「以前に指したときに気になった変化があって、やってみたんですけど。あまり思わしい攻め手がなかったかもしれないですね」

―封じ手のあたりはいかがでしたか?

羽生「ちょっとまとめづらい将棋になってしまったかと思いましたね」

―2筋、3筋からの攻めが厳しそうに見えました。

羽生「いやでも、ちょっと今日のお昼休みのところ(74手目△4五銀の局面)は、はっきり悪いんじゃないかと思いました」

―具体的な敗因などありますか?

羽生「いやちょっと何が悪かったか、すぐにはわからないです」

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―続いてシリーズを振り返らせてください。郷田王将、これで4勝2敗という結果になりました。

郷田「反省点もたくさんありますけれど、自分なりにうまく指せたかなと思います」

―第4局から3連勝と、何か流れが変わるようなことはありましたか?

郷田「いや、全然そんなことはありませんでした。たまたまですね」

―シリーズで印象に残っている将棋はありますか?

郷田「いますぐにはちょっと浮かばないですね。どの将棋も自分なりにがんばって指したつもりです」

―初防衛となりました。

郷田「ちょっとまだ、実感がわかないですけど。まあ……今回はチャンスを、つかめたかなと。それだけですね」

―今回の勝因は?

郷田「とにかくもうベストを尽くして、という気持ちでした」

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(防衛の実感はまだわかない、と最後まで固い表情を崩さなかった)

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―羽生名人、シリーズを振り返ってください。

羽生「内容的にも悪い将棋が多かったので、仕方がないかなというところです」

―3局目までは2勝1敗とリードされていました。4局目から何か変わったのでしょうか。

羽生「ちょっと何か、積極的に攻めすぎてしまったのかもしれないですね」

―王将戦は敗退となりましたが、4月からは名人戦が始まります。

羽生「切り替えてまた次、がんばりたいと思います」

(野辺)