2016年2月 3日 (水)

前夜祭(3)

20160203_gouda2 (郷田王将あいさつ)
「みなさんこんばんは。先ほどから伝えられていますように大田原市での開催は11期、ホテル花月さんでは10期連続です。わたくしは昨年に引き続き2年目の対局ということで、昨年も多くの方にお越しいただいて驚いたんですが、今年はもっと人が増えて、活気が増えて、興味を持っていただけるのはうれしく思います。
昨年も大田原市の子どもたちから寄せ書きをいただいて、大変励みになりました。今年も子どもたちからエネルギーをいただいた気がします。今年も頑張りたいと思います。
私も44歳で中年、おじさんと呼ばれる年になってきたんですが、将棋でおじさんというのはいい言葉ではなくて、冴えないという意味なんですね。盤上ではそういうことはなく、若々しくのびのび指したいなと思っております。月並みではございますが、自分なりのベストを尽くしたいと思っております。関係者の皆さまには大変お世話になりますが、よろしくお願い申し上げます」

20160203_habu2 (羽生名人あいさつ)
「みなさんこんばんは。第65期王将戦第3局の前夜祭を、このように盛大に開催をしていただきまして、まことにありがとうございます。大田原市での開催は11期連続ということで、すっかり王将戦の対局場としておなじみになり、定着したのではないかと思います。ちょうど11年前、初めてこちらに呼んでいただいたのですが、毎年、地元の小学生、中学生が対局開始、再開のときに観戦の機会を作っていただきまして、広く子どもたちに普及していただいております。厚く御礼申し上げます。将棋は世代を超えて楽しめるものなので、ひとつのコミュニケーションのツールとして広まっていったらうれしく思います。せっかく七番勝負に出させていただくことになりましたので、自分なりに一生懸命やっていきたいと思います。大田原市においしいものがたくさんあることは、もうすでに知っておりますので(笑)、英気を養って一生懸命、将棋を指していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします」

(書き起こし=紋蛇、写真=銀杏)