強い手の応酬 郷田九段の△5四歩に対して、渡辺王将は1時間36分の長考で▲5六歩。攻めを催促する最強の手段でした。対して郷田九段も銀を見捨てて△6四桂。細い攻めをつなげにいく変化に踏み込んでいます。ここまでの消費時間は▲渡辺4時間7分、△郷田5時間37分。青野九段は「これは雲行きが急に怪しくなった。解説を急がないと」と言い残して、大盤解説会場に向かいました。