2014年3月25日 (火)

花束贈呈、対局者挨拶

両対局者には「伊豆の踊り子」から花束が贈られた。

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■渡辺明王将
本日はこのような盛大な会を催していただきまして、またお忙しいなかお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今期の王将戦も最終局です。1月の年明けに始まった七番勝負でしたが、もうすぐ春ということで、季節が変わるほど長く戦ってきたのだなぁということを感じております。私自身、タイトル戦の最終局を指すのは久しぶりなので、いささか緊張しています。ここまでの6局以上に、本当に最後の最後まで勝負の行方がわからない将棋を指せればと思っています。
この河津町には初めて来ました。非常に景色がよく、対局室からは海を一望できます。またこちらには温泉もあり、海の幸も山の幸も豊富ということで、将棋を指すうえで最高の環境を用意していただきました。
今井荘さまにも初めて寄せていただいたのですが、タイトル戦も多く行われている経験豊富な宿ということですので、安心して盤上に集中できます。今期の王将戦を締めくくるにふさわしい将棋を指せるよう、全力を尽くしたいと思います。

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■羽生善治三冠
本日は王将戦第7局の前夜祭を、このように開催していただきまして、ありがとうございます。
1月から始まったシリーズも、いよいよ明日、明後日で終わるのだなぁと感じ入っております。この対局を準備してくださった河津町の皆さま、関係各位に、改めまして御礼申し上げます。
こちらは非常に温暖な地域ということで、今年は雪が多かったのですが全く積もらなかったということでした。景色もよく、すばらしい場所だと思います。
私もこちらで何局か対局しているわけなのですが、非常に将棋に集中できる環境だと思っておりますし、また番勝負の後半となることも多く、印象に残る一局が多いです。
明日からの対局は、自分なりに全力を出して、自分にとっても、観戦いただく皆さまにとっても記憶に残る一局にできればと思っております。

(書き起こし=烏、写真=文)