対局開始 定刻の9時になり、立会人の鈴木八段が「定刻になりました。羽生挑戦者の先番でお願いします」と対局開始を告げた。羽生三冠は息を整えてから初手を着手。渡辺王将はじっと目を閉じ、しばらくの間身動きしない。やがて、盤上に手を伸ばす。わずか2分の時間が長く感じられた。