2014年2月27日 (木)

王将戦を振り返る(1)

午前中のひとコマ。阿久津八段と関係者が『王将戦 60年のあゆみ』を見て盛り上がっていました。第60期王将戦を記念して編まれたもので、過去の王将戦を振り返る内容になっています。

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Ad008 (そのとき開かれていたのは第54期のページだった)

第54期王将戦リーグの最終七回戦、羽生二冠は郷田真隆九段との2敗対決を制して挑戦権を獲得。リーグに参加した7人中、5人が3敗で並ぶ激戦でした。そのなかにはリーグ初参加の阿久津主税五段の名前もあります。

七番勝負は羽生二冠と森内俊之王将の対決になりました。春に名人も奪取して、竜王を含めた三冠を保持していましたが、羽生二冠がストレートで王将位を獲得。前年に奪われたタイトルを取り返しました。

以下は決着局となった第4局の棋譜です。森内王将の振り飛車穴熊(9筋突き越し)を9筋から一気に攻略して、17時前に投了に追い込みました。
(文中の段位・肩書きは当時)

第54回王将戦七番勝負第4局
 平成17年2月9日 熊本・玉名・白鷺荘別館

 持ち時間 ▲王位・王座 羽生 善治
 各8時間 △王将 森内 俊之

▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △4四歩  ▲2五歩  △3三角  
▲4八銀  △9四歩  ▲5八金右△9五歩  ▲6八玉  △3二銀  
▲7八玉  △4二飛  ▲5六歩  △6二玉  ▲7七角  △4三銀  
▲8八玉  △7二玉  ▲9八香  △5四銀  ▲6六歩  △8二玉  
▲5七銀  △5二金左▲9九玉  △9二香  ▲8八銀  △9一玉  
▲3六歩  △4五歩  ▲6五歩  △7七角成▲同  桂  △2二飛  
▲6六角  △3三角  ▲同  角成△同  桂  ▲6六角  △4二金  
▲5五歩  △4三銀  ▲5六銀  △8二銀  ▲6七金  △2一飛  
▲8六歩  △5四歩  ▲同  歩  △同  銀  ▲5五歩  △4三銀  
▲8七銀  △7二金  ▲7八金  △5八歩  ▲同  飛  △2七角  
▲5九飛  △3六角成▲8八玉  △4六歩  ▲同  歩  △同  馬  
▲9六歩  △1九馬  ▲9五歩  △9三歩  ▲9九飛  △1八馬  
▲8五桂  △3六馬  ▲9四歩  △同  歩  ▲9五歩  △同  歩  
▲9四歩  △同  香  ▲9二歩  △同  玉  ▲9五香  △同  香  
▲9三歩  
 まで、85手で羽生 善治王位・王座の勝ち。
(消費時間=▲5時間8分、△5時間21分)