過去に数多くのタイトル戦が行われてきた陣屋。館内には貴重な資料が残されています。
(升田幸三実力制第四代名人)
(額には次のように書かれている)
陣屋にて対局する第四代将棋名人 升田幸三 画
昭和二十七年 木村義雄名人と王将戦の対局をする為 陣屋に来館した升田八段(当時)が陣屋の玄関のベルが鳴らなかったと対戦を拒否し そのまま帰ってしまったという事件が起きました。
これが将棋の歴史に残る有名な「陣屋事件」となり今なお語りつがれています。その数日後 再び来館された升田名人が預けて帰られた当時の心情が良く表れている数少ない色紙の一枚です。
強がりが雪に轉(ころ)んで廻(まわ)り見る