渡辺王将、仕掛ける 対局再開から10分、渡辺王将が△9五歩(図)を着手。端から仕掛けていった。先手の9筋は桂を跳ねたことで弱くなっている。▲同歩には△6五歩と突かれる手が気になる、と佐藤義八段と佐藤秀七段。以下▲5五銀に△同銀も△7五歩もありそう、とのこと。端の突き捨てが入ると、銀が手に入ったときにいつでも△9八歩▲同香△8九銀の攻め筋がある。突き捨てを利かされと見れば、端を手抜いて別の場所で主張する可能性もありそうだが、△9六歩の取り込みも大きな手だ。羽生三冠はこの手を見てはたはたと扇子であおいでいる。