2020年1月18日 (土)

前夜祭(1)

前夜祭のお料理の紹介です。写真のほかにも、多くの料理が提供されました。

Dsc_6568

(サラダ)

Dsc_6553(いろいろな料理がビュッフェ形式で提供された)


_dsc6546

(舩盛 金目姿造り・本鮪・サーモン・甘エビ・ブリ・サザエ)

Dsc_6502

(天ぷら)

Dsc_6571(デザート各種)

(独楽)

箱根仙石原プリンスホテル

前夜祭は箱根仙石原プリンスホテルで行われました。

Img_20200118_124647 (移動中の景色。本日、箱根一帯は雪が降り続けていた)

Dsc_6400_3

(箱根仙石原プリンスホテル)

Dsc_6401

Dsc_6402

(独楽)

対局室検分

15時過ぎ、検分が行われました。

Dsc_6443

(検分の様子)

Dsc_6444(里見女流名人は座布団を薄いものに変更)

Dsc_6458(谷口女流三段は特に変更なく、15分ほどで終了)

(独楽)

両対局者の記念撮影

本日は検分、前夜祭の様子をお送りいたします。

写真は到着から検分前の様子です。Dsc_6414

(検分の前に館内で展示品を観覧。左から小林忠・岡田美術館館長、里見女流名人、谷口女流三段)

Dsc_6409


Dsc_6425

(雪の中、両対局者が対局場である「開化亭」に向かう)

Dsc_6476

(「開化亭」の前で集合写真)

(独楽)

女流名人戦五番勝負開幕

里見香奈女流名人に谷口由紀女流三段が挑戦する第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負。第1局は2020年1月19日(日)に神奈川県足柄下郡箱根町「岡田美術館 開化亭」で行われます。対局開始は9時30分。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。
立会人は高橋道雄九段、記録係は野田澤彩乃女流1級スポーツ報知の観戦記担当は松本哲平さん。現地大盤解説の解説者は戸辺誠七段、聞き手は加藤桃子女流三段と安食総子女流初段です。
本局の中継は棋譜・コメントを八雲、ブログを独楽が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催:報知新聞社】
https://hochi.news/

【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
https://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/

【第1局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/46/joryumeijin202001190101.html

2019年2月18日 (月)

感想戦

A7307835

A7307844

A7307878

以上で第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は幕を閉じました。

ご観戦いただきまして、ありがとうございました。


(玉響)

終局直後

A7307799(里見女流名人)

――伊藤さんとの対戦で穴熊を相手にするのは経験が少なかったと思いますが、序盤についてはいかがでしたか。

里見 一手、一手考えていこうと思っていました。

――昼食休憩明け、▲7四銀(45手目)と出たところの形勢については。

里見 難しいと思っていました。

――と金を作ったあたり(53手目)からは快調に見えたのですが。

里見 やっているときは難しいと思っていましたが、確実に攻められる形が見えてからは、よそさそうな気がしました。

――具体的にはどのあたりでしょうか。

里見 ▲5二歩(69手目)と垂らしたあたりです。

―― 一局を振り返っていかがでしたか。

里見 昼食休憩明けから難しいと思っていて、具体的に分かりませんでした。

――低い陣形を維持できて振り飛車らしい指し方、という控室の意見もありました。

里見 もう少し待つ手があればよかったんですけど……。ただ、指したい手を指せていたので、攻めていってどうかなという感じで。

――本局の勝利で女流名人防衛となりました。シリーズを振り返っていただけますか。

里見 1局目は力戦形になって、一手、一手考えながら指して自分の力は出せたかなと思います。2局目は、やや指しやすいと思っていたんですど、最後はどちらが勝つか分からない将棋でした。3局目は軽い仕掛けになってしまって、あまりいいところがなかったと思います。

――4局ともいままでにないような序盤戦で、お互い工夫を凝らしたシリーズという印象でした。伊藤さんはタイトル戦で当たる機会が多いと思いますが、伊藤さんの存在についてはいかがですか。

里見 今回のシリーズは力戦形になることが多かったので、一手、一手考えながら指し進めていくという点で楽しかったですし、貴重な経験になりました。

――10連覇を達成しました。率直なお気持ちをお聞かせください。

里見 あまり意識したことはなかったんですけど、今回のシリーズが開幕する直前くらいから周りの方々に注目していただいているのを実感していました。結果は出さないといけないと思っていたんですけど、自分の力を出しきることに専念したいなと感じていたので、結果を出すことができてうれしく思います。

――1期目の獲得は17歳でした。この10年間は、どのような時間だったと思われますか。

里見 振り返ってみるとあっという間でした。最終局まで指すシリーズもあって、そういう経験をすることで、少し成長できたのかなと思います。

――今期はいろいろな環境が変化した中での防衛となりました。

里見 余計なことを考えず、将棋に集中することができたと思います。純粋に将棋を楽しむことができたのかなと。

――今シリーズは開幕局から脚のケガを抱えた中での番勝負になりました。

里見 私のミスで周りの方にご迷惑をお掛けして。今日もそうですけど、足を崩させていただくなど、皆さんに助けていただいて対局することができましたので、感謝の気持ちで一杯です。その分、将棋に集中させていただいたので、いちばん周りの方に助けられたシリーズだったと思います。

――来期も防衛戦を迎えることになります。本棋戦のみならず、今後に向けての抱負をお願いします。

里見 やっぱり力をつけることがいちばんだと思いますので、地道に勉強を重ねて頑張っていきたいと思います。

A7307783(伊藤女流二段)

――序盤、穴熊に組んだあたりはいかがでしたか。

伊藤 穴熊に組むのは予定だったんですが、本譜は思っていたより悪くなって。それが誤算というか、もうちょっと警戒したほうがよかったと思います。

――昼食休憩のあたりではいかがでしたか。

伊藤 角銀交換になりそうな順があって、本譜もそう進んだんですけど、考えてみたら悪そうで、昼休のあたりはもうちょっと慎重に指すんだったかなと思いました。

――△5五銀(48手目)と角を取るところで△5四金も有力と見られていました。

伊藤 本譜を思えば△5四金のほうがよかったかもしれないですね。

――△8八角と打ったところの感触は。

伊藤 桂香が取れる形になるのでと思ったんですけど、取ったあとが使えないのと、思ったより食いつかれてしまったというのがあったので。そのあたりでも慎重に考えるべきだったと思います。

―― 一局を振り返って

伊藤 自分の大局観が悪かったので、それが反省点です。できればもう1局指したかったですが、自分の課題が見つかったので、また改善していけたらと思います。

――シリーズ全体を通していかがでしたか。

伊藤 1局目はあまり作戦がうまくいかなかったので、もうちょっと工夫が必要でした。2局目は里見さんにうまく動かれてしまって、そこから形勢を悪くしてしまう感じだったので、反省点が多かった将棋でした。3局目は1勝返せて去年よりスコア的にはよかったのかなと思いますが、今日の内容が悪くて。周りの方々からお声をいただいて、改めて支えていただいているなと感じシリーズでした。この場をお借りして感謝いたします。

―― 里見女流名人に挑むということ、また、その存在についてはいかがですか。

伊藤 タイトル戦までいかないと、なかなか当たれない方なので、こういった舞台で指せるのはありがたいと思いました。

――来期の抱負をお願いします。

伊藤 またこの舞台に帰ってこられるよう、自分の足りない部分を改善していけたらと思います。

A7307762

(玉響)

里見女流名人が10連覇を果たす

20190218a第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第4局は、87手で里見女流名人が制しました。終局時刻は16時14分。消費時間は▲里見1時間49分、△伊藤2時間44分。これによりシリーズ成績は里見女流名人の3勝1敗となり、タイトル防衛が決まりました。里見女流名人は、自身の持つ連覇記録を10に伸ばしました。

(睡蓮)

カテゴリ