(続いておみくじを開ける)
(出雲大社のおみくじには吉凶がない。一から三十番までの番号式で、ふたりはまったく同じ十六番を引いた)(武蔵)
図は13時30分頃の局面です。控室の清水女流七段は、上図から△2二銀▲5八金寄△5四歩▲同歩△同金▲5五歩△5三金▲4七金△4三金寄▲4五歩△同歩▲同銀(変化図)を示しました。飛車浮きは将来、2六の拠点を払う構想があるのかもしれません。清水女流七段は「変化図まで進むと振り飛車が面白い。後手はそれまでに動くのでしょうね」と話しました。(継ぎ盤を使って読み進める清水女流七段)(武蔵)
昨日の検分後、両対局者は出雲大社で記念撮影を行いました。(出雲大社神楽殿の大しめ縄の前で記念撮影)(撮影待ちのタイミングで談笑する両対局者)
(絵馬を手に撮影。里見女流名人は「盤上没我」、加藤女流三段は「関わる全ての方の御多幸をお祈りします」と書いた)(武蔵)
(昼食休憩時の局面)(外から見た対局室)(加藤女流三段は昼食休憩のほとんどを盤の前で過ごした)(里見女流名人は12時40分頃、戻った)(対局再開の一着は△2三銀。穴熊を盛り上がり、我慢を重ねる)(武蔵)
図の局面で12時となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見53分、△加藤1時間41分。昼食の注文は出雲文化伝承館内にある出雲そばの名店「献上そば羽根屋」からの注文で、里見女流名人が山かけそば、加藤女流三段は鴨せいろ。対局再開は13時です。(里見女流名人の注文した山かけそば)(加藤女流三段の注文した鴨せいろ)(武蔵)
上図は11時頃の局面。加藤女流三段は△3五歩と突っかけ、▲2五歩△4二角▲3五歩に△2四歩と、2筋を争点にしました。囲いが崩れるだけに大胆ですが、穴熊の堅陣を生かした打開策といえそうです。△2四歩以下、▲同歩△同角▲2五歩△4二角まで進みました。山崎八段は、「☗7八金(47手目)あたりでは居飛車を持ちたいと思っていたんですが、この動きは不安があります」と見解を述べています。(継ぎ盤を使って検討する山崎八段)(武蔵)
今日のスポーツ報知には、対局前日の記念撮影の様子が掲載されています。また、観戦記は松本哲平さんが執筆した女流名人リーグ7回戦の上田初美女流四段-山根ことみ女流二段戦。最終盤の重要な岐路が描かれています。 (武蔵)
10時20分頃の局面です。里見女流名人のゴキゲン中飛車に対し、加藤女流三段は四枚穴熊(松尾穴熊)に組みました。後手は堅陣を武器にガンガン強い戦いを挑めるようになりました。対して、先手はさばき合いになると堅さ負けをしそうなので、大駒を押さえ込むなどの工夫が必要です。(武蔵)