2021年2月 6日 (土)

決意表明

Dsc_0007(歓迎の言葉を話す芝田栄太郎・関根金次郎支部長)

「今回、第47期岡田美術館杯女流名人戦第3局をこの関根名人記念館におかれまして開催できることを、代表しまして皆さんにお礼を申し上げたいと思います。新型コロナウィルスのため緊急事態宣言が出されており、その中で関係者各位のみの開催となっておりますが、これもひとえに皆さんのご協力のおかげです。
ここまで里見女流名人が2勝ということですが、この第3局で勝ちますと連続12期防衛することになります。しかし加藤女流三段におかれましても、勝負はやってみないとわからないです。明日の対局でどういう結果になるかわかりませんが、自分の実力を出し切って戦っていただきたいと思っております。そして記憶に残るような戦いになってくれることを望んでおります」


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(里見女流名人)

「皆さま本日はこの大変な状況にもかかわらず、開催に向けてたくさんの方々にご協力いただきましてありがとうございます。第3局は野田市の関根名人記念館という素晴らしい対局場を用意していただきましたので、明日は自分の実力を出し切れるように精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」

Dsc_0018(明日の第3局への決意を語る加藤女流三段)

「皆さま本日は私は野田市に訪れるのは初めてで、楽しみにしておりました。まだ対局場は拝見していないのですが、素晴らしい対局場と聞いております。私にとって星取りが苦しい状況ですが、記憶に残る名局をとのことだったので、なんとか頑張って力を出し切れたらと思います。こういう大変な状況のなかタイトル戦を開催していただけた皆さまのご尽力に心より感謝申し上げます。明日は私も精一杯頑張りたいと思います」


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(歓迎の花束を受け取り、記念撮影に応じる両対局者)Dsc_0034

(書き起こし=生姜、写真=吟)

明日 第3局

里見香奈女流名人に加藤桃子女流三段が挑む、第47期岡田美術館杯女流名人戦(主催:報知新聞社、特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント)五番勝負。第1局・第2局を里見女流名人が連勝して、迎える第3局。

里見女流名人が勝って防衛か、加藤女流三段が第4局に望みをつなぐのか。注目の第3局は2月7日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。

持ち時間は各3時間。第3局の先手番は加藤女流三段です。
立会人は高見泰地七段、記録係は小高佐季子女流1級が務めます。

本局の中継は棋譜コメント入力が生姜、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

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(野田市入りして歓迎を受ける里見女流名人と加藤女流三段)

【スポーツ報知(主催)】
https://hochi.news/

【株式会社ユニバーサルエンターテインメント(特別協賛)】
http://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/

(吟)

2021年1月24日 (日)

感想戦

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以上で本局の中継ブログを終了します。ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。

(武蔵)

大盤解説会に両対局者が登場

インタビュー後、両対局者が大盤解説会場に現れ、あいさつと簡単な振り返りを行いました。
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Img_9231(あいさつをする加藤女流三段)

Img_9239(大盤を使って、振り返りが行われた)

(武蔵)

終局直後インタビュー

Img_9195(激戦を制した里見香奈女流名人)

□里見香奈女流名人のインタビュー

--一局を振り返って
 穴熊に対して途中からはバランスで対応していた。相手の手を殺して指していきたかったが、玉頭辺りの対応が難しく、途中はちょっと間違ってしまった。そこからは自信なく指していた。

--序盤について
 居飛車側の選択肢が多く、わからないまま指していた。▲4七銀引(35手目)はひとつの作戦としてやってみたかった。

--昼食休憩の辺りは
 歩得ではあるが、堅さを生かして本譜のようにせめてこられるので対応が難しかった。本譜はあまりよくなかった。

--飛車交換からの端の攻防について
 △2六歩(64手目)が大きな手で入っており、飛車交換(81手目)にするべきではなかった。

--終盤の形勢判断は
 3二の金を取ったとき、こちらの玉が寄っていてもおかしくなかったが、意外と難しくなっている可能性もあるかなと思っていた。

--最終盤の▲1一飛(131手目)は、どの辺りからの予定だったか
 ▲2九香(123手目)と打つところ。即詰みかどうかは、はっきりわかっていなかった。

--2勝目を挙げられ、防衛にあと1勝となった
 結果としてはよく出来たと思うが、今日の将棋は整理ができていなかった。次局コンディションを整えて頑張りたい。

--例年とは違う形だったが、多くのファンが対局を見届けた
 出雲の対局ができるかどうかわからないときもあったが、無事に対局させていただき、地元の方にも現地で観戦していただけた。それが励みになる。今後の糧にして頑張りたい。

--次局に向けての抱負。
 指し手がちぐはぐなところがあるので、持っている力を出しきれるよう、調整したい。


Img_9197(敗れた加藤桃子女流三段は2連敗であとがなくなった)

□加藤女流三段インタビュー

--一局を振り返って
 難しく、よくわからなかった。終盤に少し読み抜けたのが残念。

--端の攻防について
 飛車交換(80手目)から△2三銀引(92手目)と引き締め、2六の拠点が生きる展開になったので、いいと思っていたが、そのあとがちょっと……。
△2六歩(102手目)のときに、最後まできちんと読みきらなければいけなかった。▲3二竜には△2三銀打(108手目)でまだ大丈夫かと思っていたが、先手玉が寄せにくいとことに気づいた。その辺りで読みがちぐはぐになった。

--出雲の対局を終えて
 初めての場所で、こんなに素敵な対局場でタイトル戦を戦えてありがたく思っている。内容も久しぶりによかった気がしたので、勝ちきれればよかった。

--第3局に向けて
 終盤は残念だが、本局は力を出せた。途中までの時間配分もよくできていたので、引き続き、貫きたい。

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(武蔵)

里見女流名人が競り勝つ

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五番勝負第2局は里見女流名人が際どい終盤戦を制しました。投了図の後手玉は△5四玉▲6三角成△5五玉▲6四銀までの詰み。終局時刻は17時5分。消費時間は▲里見女流名人2時間53分、△加藤女流三段2時間59分。里見女流名人がシリーズ2連勝で防衛まであと1勝に迫りました。第3局は2月7日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。

(文)

振りほどけるか

20210124123里見女流名人は加藤女流三段の猛追を振りほどこうとしています。下段香の攻防手を放ちました。これ以上、後手から攻めが続かなければ、豊富な戦力を生かしてたちまち後手玉を寄せられます。
時刻は間もなく17時。勝負が決まりそうです。

(武蔵)

最終盤

20210124103加藤女流三段は金取りを放置して△2六歩で先手玉に迫りました。対して、里見女流名人も強気に▲3二竜と踏み込みました。後手玉に▲2三金△1一玉▲2二金までの詰めろをかけており、勝ちにいった手に見えます。しかし、先手玉も△2七歩成から王手が続き、危険な状況です。最終盤、抜け出すのははたしてどちらでしょうか。

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(武蔵)

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