対局場の出雲文化伝承館では大盤解説会が予定されています。
2014年1月19日(日)13時半~
場所 出雲文化伝承館「縁結び交流館」 (出雲市浜町520)
解説 浦野真彦八段(立会人)
聞き手 室谷由紀女流初段
入場料 無料
(翔)
おはようございます。第40期女流名人位戦五番勝負第1局は2014年1月19日(日)9時より行われます。持ち時間は各3時間、昼食休憩は正午から1時間です。
対局場は島根県出雲市「出雲文化伝承館」、立会人は浦野真彦八段、記録係は藤原結樹三段(24歳、森信雄七段門下)。
本局のツイッター解説は渡辺大夢四段が担当します。棋譜コメントにも随時転送されます。
(出雲文化伝承館から見える朝日)
(対局場の「松籟亭(しょうらいてい)」)
(昨晩降った雪がうっすらと地面を覆っている)
(翔)
両対局者が退席したあと、明日の見どころが語られました。
浦野 立会人を務めます浦野です。
(浦野真彦八段)
室谷 明日の大盤解説会で聞き手を務めます室谷由紀と申します。
(室谷由紀女流初段)
藤原 明日の対局で記録係を務めます、奨励会三段の藤原結樹です。よろしくお願いします。
(藤原結樹三段)
浦野 見どころはどうでしょう。
室谷 里見さんは昨年1年で奨励会三段にも上がられて充実しておられます。中村さんとは研究会で指したことがあるのですが、全然勝てないです。
浦野 で、見どころは。
室谷 見どころは、中村さんは振り飛車党なので里見さんが居飛車にするか振り飛車にするかが注目だと思います。で、浦野先生はいかがですか。
浦野 ここは出雲ですからね。しかも、私は立会人なんですよ。立会人は公平でないといけないんです。戦型は確かに、里見さんがどうするかですよね。ここで、里見さんの将棋に一番詳しいのではないかと思われる、同じ奨励会員の藤原三段が戦型予想はどうでしょう。
藤原 中村さんが四間飛車で、里見さんが居飛車穴熊と予想します。
室谷 私も同じです。
浦野 じゃあ私は相振り飛車と予想します。予想ですからね。いずれにしても熱戦になると、そういうことですね。出雲の皆さんは温かいですね。里見さんがいろいろな方に応援されて、それがモチベーションになって結果が出ているのだと思います。
(内藤春夫・女流名人位戦第1局実行委員会副委員長による中締めのあいさつと一本締めをもって、前夜祭は閉会した)
(翔)
(対局者あいさつ)
里見香奈女流名人
女流名人位戦は5回目ですが、初めて女流名人位に就いたのは高校3年生のときで、時が経つのは早いなぁと思うと同時に、初心に帰って新しい気持ちで五番勝負に挑むことができたらと思っています。中村さんは普段は誰に対してもすごく礼儀正しい方で、東西に分かれてはいますが、拝見するたびに私も同じようにがんばろうと思える方です。五番勝負を迎えてわくわくしていますし、自分の力をぶつけたいなと思う次第です。今年も第1局は出雲での開催となり、お世話になっている方々にも近くで見ていただけます。自分が楽しみにしていますし、力を出し切りたいです。全力で戦いますので皆様にも温かく見守っていただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。
中村真梨花女流二段
今日は出雲大社に参拝させていただいたのですが、歴史を感じ、女流棋界を代表する棋士がこういう環境で育ったのだと感じることができました。歴史のある女流名人位戦で私も全力を出し切って熱戦を繰り広げられたらと思います。明日は応援よろしくお願いいたします。
(長岡・出雲市長から花束贈呈)
(出雲のブランド商品として認定されているタオルなどが贈られた)
(両対局者から長岡・出雲市長へ色紙がプレゼントされた。里見女流名人は「大志」、中村女流二段は「和」と揮毫)
(ちびっこカメラマンが奮闘)
(ホテルからはバウムクーヘンが贈られた)
前夜祭にて、女声合唱団 フィオーリによる合唱が披露されました。
(フィオーリは第66回全日本合唱コンクール全国大会で金賞・千葉県教育庁賞・カワイ奨励賞を受賞した。指揮は石橋久和さん)
(NHK東日本大震災プロジェクトのテーマ曲として知られている『花は咲く』と、出雲市出身のシンガーソングライター・竹内まりやさんが作詞作曲した『愛しきわが出雲』が歌われた)
(棋士紹介。左から里見香奈女流名人、中村真梨花女流二段、立会人の浦野真彦八段、聞き手の室谷由紀女流初段、記録係の藤原結樹三段)
小笠原明子 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 広報・IR室 課長(特別協賛社あいさつ)
弊社では「すべては『楽しい!』のために」を合言葉に、さまざまな文化、スポーツ事業に協力をさせていただいております。特に将棋は、日本文化の発展に寄与するという目的のもとに、1993年から20年に渡って協力させていただいております。
私はただのサラリーマンですが、いまでも女性が自分の腕1つで身を立てていくということは本当に大変で、その厳しさを毎日体感しております。女流棋士界の底上げというプレッシャーもあることと思いますが、同じ女性として後進の道を開くという重要なミッションもあると思います。ぜひがんばっていただければと思います。ささやかながら、同じ女性として応援させていただきたいと思います。明日からの五番勝負、お二方のご健闘をお祈りいたしまして、挨拶と代えさせていただきたいと思います。
乾杯の発声は 坂根守・出雲市議会議長