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2010年1月

2010年1月24日 (日)

清水女流名人、仕掛ける

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 図は32手目△8六歩の局面。先手から仕掛けがあるか、と検討されていた局面から2手進んで、なんと後手から仕掛けが飛んできた。

 ▲8六同角、▲8六同飛は△8五金で大駒が取れる。したがって▲8六同歩の一手に、△1五歩や△7四歩を組み合わせて攻める、という意味のようだ。清水女流名人の積極的な棋風が出た一手といえるが、果たしてうまく手になるのだろうか。今後の展開に要注目だ。

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仕掛けのチャンスか

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 図は30手目△8四金の局面。この手に対して里見倉敷藤花が考えている。▲5八金左と陣形を整備するのが普通だが、この手をチャンスと見て仕掛ける順を考えているのかもしれない。

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Imgp2059_3  中継室には午前10時ごろ豊川七段が訪れ、その後入れ替わる形で本田女流二段が来訪。盤を使って棋譜を並べる。 すると再び豊川七段がやって来て、二人で盤を挟んでの検討が始まった。▲4五歩と仕掛ける手や、▲5八金左、▲3六歩などさまざまな手が出てきては、その後の展開がササッと並べられる。

 ▲5八金左に△5二金という手を豊川七段が指すと、本田女流二段が「はあー、金上がりですか……」と感嘆する場面も。

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(棋譜を並べていたら、豊川七段が来た! の図)

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戦型は三間飛車 対 棒金

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図は5手目▲7八飛の局面。里見倉敷藤花が選んだ戦法は中飛車ではなく三間飛車。本田女流二段は「第2局くらいにやるかな、とは思っていたんですが、まさか第一局で使うとは」と、興味深げにモニタを見つめていた。

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図は午前10時半ごろの局面。里見倉敷藤花が29手目に▲4六歩と突いたところだ。後手の清水女流名人の構えは棒金、別名「石田流破り」と呼ばれる手厚い布陣。8三の金で先手の飛車を押さえ込んでいく狙いがある。里見倉敷藤花は飛角をうまく捌けるかが勝負だ。

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対局開始

先手を持った里見倉敷藤花の初手は▲7六歩。清水女流名人は一呼吸置いてから△3四歩。

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振り駒

 清水女流名人の手で駒箱が開けられ、駒が並べられた。ほどなく記録係の伊藤和夫三段により振り駒が行われ、と金が三枚出て里見倉敷藤花の先手に決まった。

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清水女流名人、入室

 午前8時50分ごろ、清水女流名人が入室。部屋の入り口で正座し、丁寧に挨拶をしたのち、上座へ移動した。

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豊川七段は和服で登場

 里見倉敷藤花の入室後ほどなくして和服姿の豊川七段が入室。やや緊張した面持ちで長机の中央に着席すると、気持ちを落ち着ける意味があるのだろう、目を閉じて座っていた。

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里見倉敷藤花、入室

 午前8時40分すぎ、里見倉敷藤花が入室。下座について清水女流名人を待つ。

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対局開始前

Imgp1978_2  午前8時半ごろ対局室に向かうと、すでにテレビカメラの準備が行われていた。まだ人は少ない。

 午前8時35分、本田女流二段が入室。続いて米長会長らが入室。今朝の赤富士について談笑していた。

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朝は和食に限る?

Imgp1963_2   朝食は、清水女流名人、里見倉敷藤花ともに和定食。献立は「焼き魚、煮物、卵料理、味付海苔、御飯、赤出汁、香の物」となっている。

 大根おろしが添えられた卵焼き、彩り鮮やかな煮物など、どれもおいしそうだ。

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