昼食休憩
検討が当たる
か茂免
か茂免(かもめ)は1928年(昭和3年)に創業。5年後の2028年には100周年を迎える名古屋を代表する老舗の料亭で、JR名古屋駅から車で北東に20分ほどの所に位置します。名古屋の街並み保存地区にも指定されている白壁に1000坪の敷地を有し、大小10室の座敷は昔ながらの数寄屋造の趣を今に伝える佇まいとなっていますが、これらは尾張徳川家中級武士の安藤十次郎邸跡を中心に構成されています。また、料理は伊勢湾、三河湾、濃尾平野の地元は元より、全国各地から選りすぐりの食材や珍味を取り寄せた日本料理を美味しくいただけます。ちなみに第6期の第3局における昼食では、藤井聡王位・棋聖(現叡王)がか茂免の名物料理であるすっぽん仕立てのスープにきしめんの入った「ぽんきし」を注文したことでも話題となりました。
(横からのか茂免。正面と比べて、同じ建物とは思えないモダンさだ)
驚きの声
10時30分頃の控室
か茂免におけるタイトル戦
叡王戦における第3局
叡王戦は第2期までが一般棋戦で、決勝のみが三番勝負でしたが、いずれも2連勝決着で第3局は実現していません。第3期から七番勝負となり、その後、第6期から現在の五番勝負となりました。第3期から第7期までの5期においては、持将棋指し直しで1局扱いとなった第5期をのぞいたすべてで第3局の勝者がシリーズを制しています。今期のシリーズが1勝1敗で第3局を迎えていることもあって、大注目の一戦です。
※これまでの叡王戦第3局(肩書きは対局当時)
第3期 ▲高見泰地七段-△金井恒太六段(千日手指し直し局、高見七段勝利)
第4期 ▲永瀬拓矢七段-△高見泰地叡王(永瀬七段勝利)
第5期 ▲豊島将之竜王・名人-△永瀬拓矢叡王(持将棋)
第6期 ▲藤井聡太王位・棋聖-△豊島将之叡王(藤井聡王位・棋聖勝利)
第7期 ▲藤井聡太叡王-△出口若武六段(藤井聡叡王勝利)
上記の通り、第5期の持将棋決着以外はすべて先手番の棋士が勝利を収めています。また、叡王は第6期まで3連敗で、前期、初めて勝利を挙げています。今期はどのような結末を迎えるのでしょうか。