叡王戦は第2期までが一般棋戦で、決勝のみが三番勝負でしたが、いずれも2連勝決着で第3局は実現していません。第3期から七番勝負となり、その後、第6期から現在の五番勝負となりました。第3期から第7期までの5期においては、持将棋指し直しで1局扱いとなった第5期をのぞいたすべてで第3局の勝者がシリーズを制しています。今期のシリーズが1勝1敗で第3局を迎えていることもあって、大注目の一戦です。
※これまでの叡王戦第3局(肩書きは対局当時)
第3期 ▲高見泰地七段-△金井恒太六段(千日手指し直し局、高見七段勝利)
第4期 ▲永瀬拓矢七段-△高見泰地叡王(永瀬七段勝利)
第5期 ▲豊島将之竜王・名人-△永瀬拓矢叡王(持将棋)
第6期 ▲藤井聡太王位・棋聖-△豊島将之叡王(藤井聡王位・棋聖勝利)
第7期 ▲藤井聡太叡王-△出口若武六段(藤井聡叡王勝利)
上記の通り、第5期の持将棋決着以外はすべて先手番の棋士が勝利を収めています。また、叡王は第6期まで3連敗で、前期、初めて勝利を挙げています。今期はどのような結末を迎えるのでしょうか。