2021年8月 3日 (火)

2021080312218時25分頃の局面。豊島叡王の粘りが功を奏して、ついに逆転したようです。控室では先手勝勢と見られています。

Img_7051 豊島叡王が苦しい将棋を粘って逆転した。

20210803109図は18時15分の局面。後手がリードを広げてそのまま押し切るかと思いましたが、豊島叡王が粘りを見せています。まだ逆転したとは見られていませんが、図の▲3八銀の受けで、いったんヨリが戻ってまだまだ大変のようです。両者はすでに一分将棋です。
「だいぶあやしくなっています。これはわからないですよ」(青野九段)

Img_7063 見届け人の所有となる駒の箱には、両対局者と立会人が揮毫して渡される。

2021080368図は16時50分頃の局面。 
飛車角両取りに△2七金と打たれたところです。先手は▲5三角成と攻め合いたいのですが、以下△1八金に▲同香は△4七飛成以下、先手玉に詰みがあります。ここで攻め合えないようでは、先手が苦しいと見られています。

Img_7046 苦しいと見られている豊島叡王。起死回生の手段はあるか。

16時20分頃、控室では大盤解説会のゲスト出演を終えた青野九段が、不二家のプレミアム濃厚ベイクドチーズケーキを食べて休憩中です。盤上は、両者の残り時間が1時間前後となり、間もなく激しい終盤戦に突入しようとしています。

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2021080362図は15時45分頃の局面。
手将棋でねじりあいが続いていた本局ですが、この数手で後手が積極的に攻勢に出ています。「具体的に有利かどうかはともかく、主導権は後手が握っているように思います。攻める権利を持っていることが大きいです。少し前は先が読めない中盤戦でしたが、いまの局面は敵陣に手がつきだしたので、中盤戦でも、いつ終盤に入ってもおかしくない情勢だと思います」(鈴木九段)

Img_7115 控室に差し入れられた焼き菓子。

15時を回り、対局者の控室に不二家のおやつが運ばれました。豊島叡王が「プレミアム濃厚ベイクドチーズケーキ」、藤井王位・棋聖が「ミルキーバウムクーヘン」と「バウムクーヘン」です。飲み物は豊島叡王が「アイスレモンティー」、藤井王位・棋聖が「ジンジャーエール」です。

Img_7111 【プレミアム濃厚ベイクドチーズケーキ】
クリームチーズをメインにマスカルポーネ・グラナ・パダーノ・カマンベールチーズをアクセントに加えたワンランク上のこだわりチーズケーキ。

Img_7109 【ミルキーバウムクーヘン】
北海道産生クリームと『ミルキー』に使用している練乳を練り込み、1層1層丁寧に焼き上げました。
【バウムクーヘン】
しっとりやわらかに焼き上げた生地のまわりをミルク風味のフォンダンでコーティングしたバウムクーヘン。

14時から現地大盤解説会が始まりました。

Img_7070 会場は十分な広さと間隔が確保されていた。山梨県が行っている感染症対策の「やまなしグリーン・ゾーン認証」の規定に則った対策がとられているという。常磐ホテル自体もやまなしグリーン・ゾーンの認証を受けている。

Img_7074 三浦弘行九段と山田久美女流四段のコンビで軽快なトークが展開されていた。

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Img_7061 三浦九段の揮毫色紙。解説会の景品となる予定だ。

202108034613時50分頃、先手が馬作りを目指して▲8三角と打った手に対して、藤井王位・棋聖は24分使って△5四角と打ちました。この手を見た鈴木九段は「私の知ってる将棋のルールはあってますか。まったく意味がわからないのですが」と評しました。「私が大盤解説をやっていたらしびれる一手ですね」とのことです。令和の天才、藤井王位・棋聖の感覚、あるいは読み筋は、控室の棋士にも読み解けないようです。

Img_7058 控室の棋士をしびれさせる一手を放った藤井王位・棋聖。

Img_7012 昼休明けは豊島叡王が先に12時57分頃入室。

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Img_7030 藤井王位・棋聖は13時ちょうどに戻って来た。

Img_7039 再開後も考えていた。

Img_7044いよいよ午後の戦いが始まった。