2021年8月 9日 (月)

おはようございます。第6期叡王戦五番勝負第3局は、対局日の朝を迎えました。本日のタイムスケジュールは以下の通りです。

  • 09:00 対局開始
  • 10:00 午前のおやつ
  • 12:00 昼食休憩
  • 13:00 対局再開
  • 14:00 現地大盤解説会(事前申込制)開始
  • 15:00 午後のおやつ
  • ??:?? 終局

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/6/eiou202108090101.html

曇り
(今朝の名古屋は曇り。台風の影響か、強めの風が吹いている)

2021年8月 8日 (日)

明日、インターネットテレビ「ABEMA」では、叡王戦第3局の模様を生中継いたします。放送は8時30分から23時まで。解説は広瀬章人八段と田中悠一五段、聞き手は甲斐智美女流五段と和田あき女流初段です。

【第6期叡王戦五番勝負第3局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/8xZaKPotpUTJHV

広瀬章人八段田中悠一五段甲斐智美女流五段和田あき女流初段


また、プレミアム会員限定「マルチアングル放送」には勝又清和七段、佐々木勇気七段、三枚堂達也七段、門倉啓太五段、貞升南女流二段、飯野愛女流初段が出演します。

【マルチアングル放送】
https://abema.tv/payperview/DcnvXiai1JcVWw

勝又清和七段佐々木勇気七段三枚堂達也七段門倉啓太五段貞升南女流二段飯野愛女流初段

検分のあと、対局者それぞれにインタビューが行われました。

インタビュー

豊島叡王

「内容的には2局とも苦しい将棋でしたので、少しでもよくなるように第3局を指せれば。地元対局は気持ちが入るので、いい内容にしたいなと思います」(豊島将之叡王)

藤井王位・棋聖

「愛知県の地元でタイトル戦の対局ができるのは幸せなことなので、精いっぱい指して、地元の方に楽しんでいただける内容になればと思います」(藤井聡太王位・棋聖)

検分
(検分の様子)

主催と協賛

豊島叡王
(駒は将棋連盟から2種類が用意された)

藤井王位・棋聖

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検分
(特に大きな問題点はなかったようで、検分は5分ほどで終了した)

藤井王位・棋聖

藤井王位・棋聖

駒
(選ばれたのは大竹竹風師作、昇龍書)

16時頃、両対局者がか茂免に到着し、関係者が全員そろったあと、記念撮影と検分に臨みました。

現地入り

対局者
(藤井聡太王位・棋聖と豊島将之叡王)

立会人と記録係
(立会人の久保利明九段と記録係の齊藤優希三段)

記念撮影
(庭園を背に、対局者ふたりの記念撮影)

記念撮影
(立会人が間に入ったスリーショット)

豊島将之叡王に藤井聡太王位・棋聖が挑戦する第6期叡王戦五番勝負は、第2局を豊島叡王が制し、両者1勝1敗のタイになりました。この先の第3、4局は決戦の舞台を名古屋に移します。愛知県出身の両対局者。先に地元でリードを奪うのはどちらでしょうか。

第3局は愛知県名古屋市「か茂免(かもめ)」で行われます。対局は8月9日(月)9時開始で、昼食休憩は12時から13時まで。先手は藤井王位・棋聖。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満の着手になります。

本局の立会人は久保利明九段、記録係は齊藤優希三段(深浦康市九段門下)。現地大盤解説会(事前申込制)の解説は中村太地七段、聞き手は山根ことみ女流二段がそれぞれ務めます。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/6/eiou202108090101.html

か茂免

インターネット中継は、棋譜コメントを牛蒡記者、中継ブログは夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。

2021年8月 3日 (火)

Img_7351 大盤解説会場から戻って、改めて感想戦が始まった。

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以上で第2局の更新を終わります。
第3局は8月9日(月・祝)に愛知県名古屋市「か茂免」で行われます。どうぞお楽しみに。

インタビューのあと、両者は大盤解説会場で来場のファンに挨拶しました。

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豊島叡王。
「本日はご観戦くださいましたありがとうございました。内容的には押されてはいるんですが、1勝1敗という形になるので、また次につながりますので、しっかり勉強して頑張りたいと思います」

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藤井王位・棋聖。
「本日は大盤解説会にご来場くださいましてありがとうございました。難しい将棋だったんですけど負けてしまって、これで1勝1敗ということで。あらためて三番勝負となりますので、また気持ちを切り替えて第3局に臨みたいと思います」

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Img_7125 終局直後の様子。

Img_7170 豊島叡王は逆転勝ちで対戦成績を1勝1敗にした。

【豊島叡王の談話】

――王位戦の第2局と同じ角換わりの早繰り銀でしたが、本局の序中盤はどのような手応えでしたか。
「王位戦の2局目は負けてしまったんですが、まずまずうまくいっていたのでもう一回指してみたのですが、△4五歩(32手目)と突かれた手に対して準備がなかったので。ちょっと自信のない展開になってしまいました」

――中盤以降はどのように見ていましたか。
「途中からちょっとはっきり苦しくなって。▲6八玉(47手目)としたところや、▲2六角(63手目)と打った手などで、何か別の手のほうがよかったかもしれません」

――光明がさしたと思ったのはどのあたりでしょうか。
「▲4三歩(117手)から▲2二飛と打ったあたりで、駒損はひどいですが、際どい形になっているのかなと」

――最終盤は長い王手が続きましたが、どのような心境でしたか。
「危ない形だったのですが――本譜で詰まないような気がしましたので」

――これでシリーズは1勝1敗としました。第3局もすぐにありますが抱負をお願いします。
「内容的には押されているので、少しでもよくなるように頑張りたいと思います」

Img_7218 藤井王位・棋聖の終盤の逆転負けは珍しい。

【藤井王位・棋聖の談話】

――序中盤にかけてどのような感想をお持ちですか。
「王位戦のときは途中苦しい展開になってしまったので、△4四歩(26手目)のところで手を変えて、と思っていました。ただ△4二飛(40手目)から動いていったんですが、あまり成算はなかったです。▲8三角(45手目)がかなり急所の手なので、ちょっと無理気味なのかなと思っていました」

――途中リードを奪った感覚はありましたか。
「△9六歩(72手目)と突いて、一応攻めがつながる形になると思ったので、その辺りは手の流れとしては悪くないかなと思っていたんですけど。そのあと反撃されて、それに対して対応できなかったのかなと思います」

――どのあたりがターニングポイントになったと思われますか。
「▲5四銀(93手目)△同歩▲同飛のところで、△8八と▲5五飛の取り合いは損をしたのかなと思いました。一回なにか銀を取られないように受けておくとかのほうがよかったのかなと」

――最後は激しく追い込みましたが。
「そうですね、最後は王手は続くのですが、ちょっと足りないかなと思っていました」

――シリーズは1勝1敗になりました。第3局の抱負をお願いします。
「3局目もすぐなので、内容的にはしっかり反省して、気持ちは切り替えて臨めればと思います」

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五番勝負第2局は豊島叡王が勝ちました。終局時刻は19時5分、消費時間は両者4時間。苦しい状況が続いていた豊島叡王でしたが、終盤で体を入れ替えてからは藤井王位・棋聖の追い上げをかわして逃げきりました。