図は11時45分頃、後手が6一の金を5二に上がった局面です。この手で1局だけ存在した前例と別れを告げました。前例は▲佐藤天彦名人-△永瀬六段戦(肩書きはいずれも当時)で、▲代えて△5一金としていました。以下▲1三歩△同香▲1二角△3三桂▲2一角成△4一金(参考図)と進みましたが、この端攻めは本譜でも決行することができます。後手は5二に金を上がったので前例の受けが利きませんが、永瀬叡王がどう対応するのか注目されます。
バースデーサプライズ
タイトル戦の総手数記録を更新中
本シリーズの第7局で、タイトル戦番勝負における合計手数の最長記録を2手更新しました。それまでは、1982年に行われた第40期名人戦七番勝負の中原誠名人-加藤一二三十段(肩書はいずれも当時)戦の1230手が最長記録でした。そうなると、本局は1手指すごとに記録が更新し続けられることになります。
両者の対戦成績
戦型は角換わり
豊島竜王が序盤早々に▲3五歩と仕掛けて、午前中からのっぴきならない局面になりました。前例は、わずか4局。そのうち1局は永瀬叡王が後手番を持って経験しています。ただし、結果は先手が勝っているので、いずれ後手側から変化すると思われます。
対局開始
朝の対局室
本日のスケジュール
おはようございます。
本日の対局スケジュールは以下の通りです。
10:00 対局開始
12:30~13:30 昼食休憩
15:00 午後のおやつ
18:00~18:30 夕食休憩
対局検分
元湯 陣屋
本局の対局場となる陣屋は、1918年(大正7年)に創業され、今年で102年を迎える老舗旅館です。新宿から小田急線で約1時間、最寄り駅の鶴巻温泉北口からは徒歩4分の距離にあります。これまで行われてきた将棋・囲碁のタイトル戦は300回を超えており、幾多の名勝負が繰り広げられてきました。叡王戦の舞台となるのは、本局が初めてです。
また、王座も保持する永瀬叡王は、つい3日前に第68期王座戦五番勝負第1局を同地で戦ったばかりです。
2018年には一部施設の改装工事が行われ、10月にレストランの「賑わい亭」、11月に大浴場がリニューアルオープンしました。それに伴い、大浴場に隣接する休憩スペースも新しく生まれ変わっています。
また、同年6月には第2回日本サービス大賞「総務大臣賞」を受賞しています。
日本サービス大賞は、多種多様なサービスを共通の尺度で評価し、優れたサービスを表彰する制度。旅館経営者自らが開発したクラウド型旅館管理システムを活用し、業務の効率化に成功したことが選考理由です。
現在はGoToトラベルキャンペーンを実施しており、すべての宿泊プランが対象になるとのことです。
【鶴巻温泉 元湯陣屋】
https://www.jinya-inn.com/index.php/topic/home_ja
【陣屋コネクト】
https://www.jinya-connect.com/
【第2回日本サービス大賞「総務大臣賞」を受賞しました!】
https://www.jinya-inn.com/databox/data.php/topics_20181127_ja/code