この局面で加藤女流三段が投了し、里見女流名人の勝ちとなりました。この結果、女流名人戦五番勝負は3連勝で里見女流名人の勝利となり、里見女流名人は12連覇を達成しました。また、清水市代女流七段の持つ通算タイトル獲得数43期の最多記録に並びました。
図は△7四桂と△6八金までの詰めろをかけた局面です。里見女流名人がリードを広げて勝勢になっています。
(吟)
図は△4七歩と里見女流名人が垂らした局面。立会人の高見七段は、「先手は攻防手を指したいところですが、なかなかないです。△4八歩成を速度で逆転するのが難しく、後手の歩の攻めを振りほどくのがキツイです。里見さんが、うまく手を繋いだように思います。自分なら▲8六歩と指して、△4八歩成▲6八金寄で、8七に逃げ道を作りつつ、▲8五香を狙います」と解説しました。
(防衛を達成すれば通算タイトル獲得数が43期になり、清水市代女流七段が持つ最多記録に並びます。局面は優勢で、このまま勝ちきり、防衛を決めるのでしょうか)
野田市内を走る「まめバス」。デザインがかわいらしい。
(館内の色紙に足を止めて見入っている里見女流名人)
(関根金次郎記念館を見学する加藤女流三段)
(今朝の高見七段。本局がタイトル戦で初の立会人。野田を訪れるのは2度目とのこと。1度目は第41期五番勝負第2局(2015年1月25日)で大盤解説(下記は当時の記事のリンク)を担当しました)
【現地大盤解説会始まる】
https://kifulog.shogi.or.jp/joryumeijin/2015/01/post-0024.html
本局に使用されている盤駒は、関根金次郎支部が所蔵しているものです。
(本局の使用駒は鷹山作関根名人書の盛上げ駒)
(対局が再開され、△3五歩を着手する里見女流名人)
(△3五歩に対して、▲4六銀と引いた加藤女流三段)
(▲5五同銀の局面で昼食休憩)
(休憩中に窓(右奥)が開けられ換気しています)