2021年6月26日 (土)

対局開始前の様子です。振り駒で先手になった斎藤八段が向かって右、後手の藤井王位・棋聖が左に座ります。藤井王位・棋聖が駒箱を開けて準備が進みました。叡王戦では一字駒が使われます。

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第6期叡王戦はいよいよ挑戦者決定戦を迎えます。本戦を勝ち上がったのは藤井聡太王位・棋聖と斎藤慎太郎八段。どちらが勝っても叡王初挑戦です。対戦成績は藤井王位・棋聖3勝、斎藤八段2勝。本局の模様はABEMAで中継され、解説を三枚堂達也七段と阿部光瑠六段、聞き手を千葉涼子女流四段と伊藤沙恵女流三段が担当します。
対局は6月26日(土)、東京都渋谷区「シャトーアメーバ」で10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決定します。

※阿部光六段が体調不良のため、中村修九段が代わりに出演することになりました。

【主催:株式会社不二家】
https://www.fujiya-peko.co.jp/eiou/

【特別協賛:ひふみ】
https://hifumi.rheos.jp/

【特別協賛:株式会社SBI証券】
https://www.sbisec.co.jp/

【ABEMA】
https://abema.tv/now-on-air/shogi

2020年9月22日 (火)

感想戦終了後、改めて豊島新叡王にニコニコ生放送でインタビューがありました。

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【豊島新叡王 勝利者インタビュー】
――叡王獲得について。

大きな結果を出すことができて、うれしいです。

――異例の長期戦のシリーズだった。

予想していないこと、経験していないことがあって長かった。最後はうまく指せたが、苦しいシリーズでした。2局連続の持将棋、1時間の将棋を1日2局、200手越えなどでしょうか。優勢の時間が長かったのに逆転負けした将棋、黒星先行が印象に残っています。

――コロナ禍における対局だった。

大変ななか2カ月延期になったが、対局の環境を整えていただいたことに感謝しています。

――永瀬の印象

粘り強さや手厚さもそうですが、全体的にレベルが高いです。序盤の研究や準備が幅広く、戦いにくさを感じました。自分もそれぐらいやっておかないといけないのかなと感じました。

―今後について

竜王戦は注目されるので、熱戦になるようにしっかり準備したいです。

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以上で第5期叡王戦の中継を終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

2020年9月21日 (月)

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Img_2354第9局を制して豊島新叡王が誕生した。

【豊島新叡王の談話】
――本局は角換わりでしたが、作戦としてはどのような印象でしたか。
「一応、予定していた作戦でしたが、仕掛けられたあとに△7四歩(54手目)と打たれて、手が難しかったです」

――▲5五銀(59手目)とぶつけるなど、激しい戦いになった中盤はどのような印象ですか。
「▲5五銀のあと、後手の対応もいろいろあるので、うまくいっているのかどうかわからなかったです。むしろ、あまりうまくいっていないような気がしていました」

――形勢がよくなったと思われたのは、どのあたりでしょうか。
「△3七角成(74手目)に▲6三角と打ったところは、自分の読みの中ではうまくいっているような気もしました。わからないところもあるのかもしれませんが」

――叡王のタイトル獲得についての感想をお願いします。
「名人戦は内容もよくなく失冠してしまったので、(叡王戦で)結果を出せてよかったです」

――シリーズの中で印象深い、あるいは大きかった一局はどれになりますか。
「最初の数局は不本意な将棋になってしまいました。最後の2局ぐらいは、わりと自分らしくさせたかなと思います」

――持将棋が2局あって長いシリーズでした。シリーズを通して、どのような印象がありますか。
「持将棋は練習などでもあまり指すことはないので、いい経験になったのかなと」

Img_2371永瀬前叡王はタイトル初防衛を果たせず。

【永瀬前叡王の談話】
――作戦についてはいかがでしたか。
「少し失敗しているのかな、という感じがしたのですが。ただ、△7四歩(54手目)のところは確かに難しい気もしたので、本譜の▲5五銀(59手目)のところで互角に近い順があればという感じです。ただ、△3一玉(60手目)▲2三歩の交換が妥当なのかどうかの判断は難しく、わからなかったです」

――△6四銀(68手目)は意表の一手でしたが、あのあたりの成算はいかがでしたか。
「(そのあとの)▲2五桂(71手目)が見えていなかったので。そこでバランスを崩してしまった感じです。その後の終盤は相当悪かったと思います」

――今シリーズを振り返って、どんな印象がありますか。
「先後で勝率の差が出てしまったので、その差を埋めないといけないのかなと思います」

――第9局までの長い勝負となったことは、どのように思いますか。
「タイトル戦に出る回数がまだまだ少ないので、タイトル戦の対局数を増やすことができたのはとてもいい経験になったと思います」

2020092198図は後手が△5五馬と引いたところ。天王山の馬で何か狙っている雰囲気ですが、控室の検討陣は堂々と▲2四桂と打って先手勝勢と見ています。豊島竜王が叡王位奪取に近づいているようです。

2020092190図は21時50分頃の局面。残り時間は▲豊島51分、△永瀬53分。
「ここは先手が長考するでしょうね。たぶん20分ぐらい。局面がもつれかけているので、ここでしっかり決めないと危ないです」(鈴木九段)

2020092180時刻は21時を回りました。いま指された△2二玉は「永瀬調だけど……」と鈴木九段。佐々木勇七段は「なんとか上部に脱出したい、という感じですね。後手が悪いのは間違いないでしょうが、永瀬叡王らしい粘り方にも見えます」と、見ています。形勢はハッキリ先手よし。あとは後手が粘って、逆転の芽を育てることができるどうかに懸かっているようです。

Img_2334 ニコニコ生放送にゲスト出演中の佐々木勇七段。