2023年4月11日 (火)

現地では14時から大盤解説会が始まりました。

Dsc_4538(文化交流館2階の神田明神ホール)

Dsc_4529(解説は久保九段)

Dsc_4522(聞き手は脇田女流初段)

Dsc_4543(今期五番勝負のポスター)

大盤解説者の久保九段が現地に到着しました。

230411046――ここまでの進行について。

久保 先手は9筋を突き越していて、ありそうでない形。後手は9筋逆襲も考えているかもしれませんが、基本的には先手の様子を見ながら指していくことになりそうです。先手のほうが指し手はわかりやすいですね。桂や飛車を攻めに使っていくイメージです。先手の攻めをすべて防ぐのは難しいので、後手はうまく待ちたいです。

――このシリーズについて。

久保 対抗形シリーズになるでしょうから個人的にも注目しています。菅井八段はいろいろと研究・対策をぶつけていくでしょう。対して藤井叡王がどのように指し回していくか。(藤井叡王は)番勝負を重ねながら対策を深めていくのかもしれません。

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Dsc_4319(休憩時間の3/4近くを盤の前で過ごした菅井八段)

Dsc_4352_2(藤井叡王が戻ると、菅井八段はしばし席を外した)

Dsc_4409(藤井叡王の手番で休憩になった。再開後の一手は何か)

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230411040図の局面で藤井叡王が16分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から1時間。消費時間は、☗藤井1時間33分、☖菅井1時間26分(持ち時間は各4時間)。藤井叡王の昼食は「海鮮丼、煎茶」。菅井八段は「旨味を詰めた特製ダレのうなぎ丼、アイスコーヒー」。

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Dsc_4282(12時16分、菅井八段は早くも席に戻り、考えていた)

Dsc_4240(左から佐藤康九段、勝又清和七段、島九段による検討風景)

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Dsc_4213(直線的な長い変化も検討された)

Dsc_4222(じっくりタイプの変化。こちらのほうが実現可能性は高い)

Dsc_4233(行方尚史九段と安食総子女流二段は、見届け人の方のアテンド役を務める)

10時45分、駒組みが続いています。角換わりのようにいきなり斬り合うのではなく、互いに力をためて、じっくりと戦う展開が予想されます。落ち着いた様子の藤井叡王、気合の入った表情で体を揺らす菅井八段。両者ともマスクを外して対局しています。

【臨時対局規定の廃止並びにマスク着用緩和措置について】
https://www.shogi.or.jp/news/2023/02/2023228.html

Dsc_4198(関係者控室で映し出されている映像)

Dsc_4201(記者に解説する佐藤康光九段。先手は銀冠経由で最終的に穴熊もあるという)

Dsc_3128(右手の木は桜。すでに花を落とし、葉桜になっていた)

Dsc_3088(社殿裏手の藤棚。これからは藤の季節である)

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Dsc_3107(神社につながる明神男坂。神社は本郷台地の東縁に建つ。周囲との高低差が大きい)

Dsc_3080_2(境内案内図)

神田神社(神田明神)は、神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、豊洲魚市場、108町会の総氏神です。社伝によれば、天平2年(730年)に創建。大己貴命(おおなむちのみこと、だいこく様)、少彦名命(すくなひこなのみこと、えびす様)、平将門命(たいらのまさかどのみこと、まさかど様)の3柱を祀っています。それぞれ、縁結び、商売繁盛、除災厄除の神様です。徳川家康が関ヶ原の戦いの際に戦勝祈願をしたと伝えられています。今年は5月中旬に神田祭の本祭(2年に1度。2年前はコロナ禍で神事のみ)が斎行されます。

叡王戦の開催は2年連続3回目。いずれも第1局でした。藤井叡王は2戦して2勝です。

【神田祭特設サイト】
https://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/

Dsc_3068(神社入り口に建つ隨神門。4月10日に撮影)

Dsc_3070(門をくぐった先の境内)

Dsc_3078(正面に御社殿)

Dsc_3074(右手に対局の行われる明神会館)

Dsc_3057(左手に文化交流館 EDOCCO)

Dsc_3051(EDOCCO内にはカフェもある)

叡王戦では不二家のお菓子がおやつに提供されます。10時のおやつは次の通り。

藤井叡王 たっぷり苺のショコラタルト、和紅茶(アイス)
菅井八段 洋菓子屋さんの抹茶の苺大福(鹿児島県産抹茶&十勝産小豆)、チョコバナナタルト、アイスコーヒー

Dsc_4196(藤井叡王のおやつ)

Dsc_4187(菅井八段のおやつ)

230411022第1局の戦型は後手三間飛車になりました。初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩△3二飛。12手目△3三角で前例を離れています。チェスクロック式の対局では、序盤は時間を節約して早指しで飛ばすことも多いのですが、本局はじっくりと進んでいます。定跡の研究勝負ではなく、地力の勝負になりそうです。図の△7四歩は現代風の手で、以前と比べて振り飛車の作戦の幅が広がりました。

Dsc_3947(菅井八段は初戦に三間飛車をぶつけてきた)