終局直後
■勝った藤井聡太王位・棋聖の談話
── 一局を振り返って。
藤井 本譜は▲8四角(65手目)から、玉頭を手厚くしてどうかと思ったのですが、進んでみると打った角と桂の働きが弱いので、あまりうまくいってないのかなと。そのあと攻め合いになって、こちらの玉もかなり怖い形が続いていたので、最後まで分からなかったです。
── ▲3五歩(75手目)と突き捨てた辺りは。
藤井 あの辺りは、7五の角と6六の桂が目標になりそうで、自信がないと思っていました。
── 第2局の逆転負けでは「気持ちを切り替えて」とおっしゃっていましたが。
藤井 本局については、盤上に集中して指せたかなと思います。
── 第4局に向けて。
藤井 (叡王奪取に)リーチになりましたが、それは意識せずに、これまで通りの気持ちで第4局に臨めればと思っています。
── 次戦は最年少三冠がかかる戦いですが。
藤井 いや、それは自分としては、意識することではないかなと思います。
■敗れた豊島将之叡王の談話
── 一局を振り返って。
豊島 △6五歩(78手目)を打つタイミングがよくなかったかなと。あの辺りとか、▲3五歩(75手目)を突かれたところとか。中盤戦でもう少し、うまく指す順があったと思います。
── 序盤は用意していた作戦ですか。
豊島 そうですね。考えていた作戦だったのですが。
── 第4局に向けて。
豊島 気持ちを切り替えて、また頑張りたいと思います。
藤井王位・棋聖、2勝目を挙げる
叡王戦第3局は17時39分、121手で藤井王位・棋聖が勝ち、シリーズ成績を2勝1敗としました。消費時間は、▲藤井3時間35分、△豊島4時間0分(持ち時間は各4時間)。第4局は8月22日、愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われます。
厳しい香打ち
しのげるか
両者、残り1時間を切る
町並み保存地区
か茂免周辺の「白壁・主税・橦木」は、名古屋市の「町並み保存地区」に指定してされています。江戸時代、名古屋城の東側は中級武士の居住地となっており、100坪から300坪程度の武家屋敷がたくさん建っていました。現在は閑静な住宅街ですが、道路沿いには門、塀、緑が連続し、当時の面影を残しています。
また、名古屋城から徳川園に至る一帯は、名古屋の近代化の歩みを伝える貴重な歴史的な遺産が残されており、名古屋市では、この一帯を「文化のみち」として育み、建築遺産や文化遺産の保存、活用を進めています。
■文化のみち「橦木館」
市指定有形文化財。陶磁器商として活躍していた井元為三郎が、大正末期から昭和初期にかけて建てた邸宅。洋館、和館、茶席のほか、東西2棟の蔵が残されています。
■文化のみち「二葉館」
大正時代に「日本の女優第1号」と言われた川上貞奴が居住していた和洋折衷の建物を、創建当時の姿に移築して復元。文化のみちの拠点施設として、川上貞奴関連や郷土ゆかりの文学資料を展示しています。