対戦成績は藤井叡王5勝、菅井八段3勝、2千日手。以下は対戦一覧。左から対局日、勝者、戦型、総手数、棋戦、※は千日手指し直し局です。藤井叡王は先手で1勝2千日手、菅井八段は先手で3勝4敗。菅井八段の3勝は先手中飛車で挙げています。
2017年8月4日 菅井 中飛車 81手 王将戦一次予選
2018年9月3日 菅井 中飛車 133手 棋王戦挑戦者決定トーナメント
2019年5月31日 藤井 中飛車 94手 竜王戦4組ランキング戦決勝※
2020年1月19日 藤井 中飛車 168手 朝日杯将棋オープン戦本戦
2020年3月31日 藤井 四間飛車 146手 棋聖戦決勝トーナメント※
2020年4月10日 藤井 三間飛車 112手 王位戦挑戦者決定リーグ白組
2020年7月18日 藤井 四間飛車 103手 JT将棋日本シリーズ
2022年8月10日 菅井 中飛車 109手 順位戦A級
以下の展望記事には、藤井叡王の対振り飛車戦績も紹介されています。
【藤井の3連覇か、菅井が振り飛車党の意地を見せるか|日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/column/2023/04/8eiou_outlook.html
対局開始
朝の様子
本日のスケジュール
食事会2
「明日から叡王戦五番勝負が始まります。前期からもう1年がたったのか、という思いが強いです。今年も神田明神様を参拝させていただきまして、あらためて身の引き締まる思いがいたしました。今期は振り飛車党の菅井八段との対戦ということで、これまでのタイトル戦とはまた違ったシリーズになると思いますし、自分自身も昨年までの経験を生かし、新たな将棋をものにできたらと思っています。明日は多くの方に見ていただける対局になるかと思いますので、その注目に応えられるような熱戦にできるよう、全力を尽くしたいと思います」
(菅井八段)
「このシリーズは本当に注目されると思っていますし、注目される理由は自分もわかっています。自分も30歳を迎えて、いまから作っていく自分の道ですとか、自分の人生も大きくかかっていますので、力を発揮できるように頑張っていきたいと思います。藤井さんはいままでで最高の棋士だと思っていますので、思いっきりぶつかっていきたいと思います」
(島九段)
「明日は素晴らしい若者たちが戦うのだと、いまから楽しみでなりません。二人の新しい物語がまたつむがれていくのだと思います」
以上で本日のブログ更新を終わります。
明日もよろしくお願いいたします。
食事会1
対局者は関係者食事会に出席しました。
(河村宣行・不二家代表取締役社長)
「私ども不二家は第6期から日本将棋連盟さまとともに叡王戦の主催をさせていただいておりますが、コロナ禍という長いトンネルもようやく先が見えてまいりました。明るい未来の光が見え始めたなかで、この叡王戦五番勝負が行われるのは大変うれしく思っております」
(佐藤康光・日本将棋連盟会長)
「菅井八段は振り飛車党ということで、居飛車対振り飛車の対抗形が予想されます。振り飛車を指される将棋ファンの方も多いですから、関心の高いシリーズになると思います」
(藤野英人・レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長)
「私たちの会社は4月25日に上場(東京証券取引所グロース市場)することになりました。ChatGPTというすごいAIが出てきまして、『今後どうなるのか。私は不安です、怖いです』という声も聞かれますが、将棋界がそうであるように、『AIとともに歩み、互いに成長していく道を選べばいいんじゃないか』と私はいつも言っています」
(森畑明・豊田通商総務部部長)
「愛知県では『目指せ藤井聡太』と将来を嘱望される子どもたちが生まれてきています。第3局ではスポット協賛をさせていただきます。熱い戦いを繰り広げていただければと思います」
「将棋においては、棋士の皆さんの真剣さであったり、真面目な取り組みや研究の成果がいかに出るかであったり、そういったところに感動が生まれるのだと思います。藤井さんに出ていただいている弊社のCMに『神の一手』というのがあります。今回の戦いでも神の一手を期待しています」
(清水祥彦・神田神社宮司)
「神田明神は秋葉原の氏神様でもあり、伝統ある神田と日本橋の氏神様でもあります。私どもは伝統と革新をテーマに、1300年の歴史(神田明神は730年に創建)を次の2000年に守り伝えるべく活動いたしております。明日は歴史に残る、多くの人の心に残る一戦となることを期待しつつ、楽しみにしております」
前日会見
対局前日の記者会見です。
――名人戦と並行してのタイトル戦だが、対局に向けての調整は。
藤井 前期は対局の少ない状況で開幕を迎えましたが、対局が多いほうが状態を維持して臨みやすいというメリットもあるのかなと思っています。
――菅井八段の印象は。
藤井 菅井八段は振り飛車党で、鋭い攻めの技術と力強い受けを兼ね備えられている印象です。普段から将棋に対して非常にストイックに取り組まれている方と思っています。
――タイトル戦で振り飛車党と戦うのは初めて。
藤井 これまでとは将棋の内容が大きく変わってくると思うので、こちらもそれに合わせて調整していけたらと思っています。
――相居飛車と対抗形(居飛車対振り飛車)では、違う思考が求められるのか。
藤井 対抗形は中盤の押し引きが相居飛車と比べて長くなる印象があります。時間配分も含めて、その辺りを対応できればと思います。
――叡王戦のタイトル戦の持ち時間は4時間、名人戦は9時間と大きく違う。並行して戦うなかで、どのようにスイッチの切り替えているか。
藤井 叡王戦は番勝負のなかで持ち時間が短く、名人戦とは対照的であるんですけど、一局ごとに対局の条件が変わってくるのは自然なことでもありますし、切り替えながら何とかやっていければ。
――公式戦で対振り飛車は昨年9月の久保利明九段戦以来と遠ざかっている。実戦感覚が離れているという懸念はあるか。
藤井 ここ数年、公式戦で振り飛車党の棋士と対戦することが以前より少ないことは懸念材料ではあると思っていますが、番勝負に向けての調整はしてきましたし、対局しながら感覚をつかんでいければ。
――叡王戦五番勝負で用意されるおやつについて。
藤井 前期は「カントリーマアムチョコまみれケーキ」をいただいて、すごくおいしかったです。その前に自分が「チョコまみれが好き」とどこかで話したことがあり、それに合わせて作っていただいたのかな、とうれしかったのを覚えてます。今年も楽しみにしています。
――今年度は他棋戦を含めて多くの防衛戦が始まるが、それに向けての意気込みは。
藤井 挑戦か防衛戦かの違いを意識することはないですが、防衛戦はいきなりシリーズが始まるので、開幕までにコンディションを上げていくことが重要になると思っています。その点を意識して戦っていけたら。
――5年ぶりのタイトル戦が明日に迫ったが、ここまでの道のりを振り返って。
菅井 あまり調子がいいと思っておらず、いまの力で挑戦できるとは思っていなかったのが正直なところ。あとは精いっぱい頑張るだけと思っています。
――菅井八段にとって叡王戦は今年度の始まり。改めて、叡王というタイトルについては。
菅井 (自分が戦った)いちばん最後のタイトル戦がすごい前なので、そのときの記憶もほとんど残っていません。何といいますか、自分の数年間の悔しさをぶつけたいと思っています。
――藤井叡王の存在について。
菅井 いま最強の棋士という存在ですし、自分も藤井さんと勝負するなかで成長できると思っています。
――藤井叡王とはタイトル戦では初めて。これまでの対局と違う部分があるか。
菅井 普段の対局と変わらずにやっていこうかなと。タイトル戦は久々なので、普段の対局より自分の力がうまく発揮できるかが大切になると思っています。
――藤井叡王の強さというのは。
菅井 自分たちの世代よりも将棋の作りや感覚が違う。あとは終盤の正確さだと思います。
――振り飛車はAI全盛の現代将棋において不利といわれることがある。
菅井 確かにいまの時代、振り飛車は評価されませんし、ほとんどの棋士が採用しない作戦ですが、将棋ってそういうものじゃなく、結局最後は力比べ。そこで強い者が勝つのが将棋ですから、あまり戦型の苦しさとかは気にしていません。
――多くの棋士から藤井さんには特別な対策が必要になると聞く。今回は藤井対策としてスペシャルな作戦を用意してきたのか。
菅井 自分ではいつもスペシャルな作戦でいってるつもり。菅井流の振り飛車で頑張りたいと思います。
――直近のA級順位戦ではいい形で勝たれたが、攻略のイメージはできているか。
菅井 まったくできていませんし、将棋は始まってみないとわからないものなので、集中力を目いっぱい高めて頑張りたい。
――今回のシリーズの内容と結果によって、振り飛車党から注がれる視線が変わるかもしれない。決意のほどは。
菅井 いまの現状で自分が藤井さんに負けると、自分以外の振り飛車党では絶対に勝てませんから、そういう意味では最高の振り飛車対最高の居飛車の戦いだと僕は思っています。
(撮影=牛蒡、書き起こし=玉響)
検分
特別参拝
ABEMAで中継
本局はABEMAで中継されます。解説は木村一基九段と伊藤真吾六段、聞き手は中村真梨花女流三段と飯野愛女流初段です。
【番組紹介ページ】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9hcNvKfT4M6GRD




























