2023年4月23日 (日)

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Kansou04

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Kansou09

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Kansou12(感想戦は手短に8分ほどで終了した)

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。第3局は5月6日(土)、同じく名古屋市内の「か茂免」で行われます。第3局以降もお楽しみに。

両対局者は終局後、大盤解説会場に顔を出しました。

Ooban10 (両対局者の到着まで糸谷八段が必死に場をつなぐ)

Ooban11 (両対局者到着)

Ooban12 (1勝1敗に追いついた菅井八段。感想を述べる)

菅井「今日の将棋は中盤が難しい将棋だったのですが、中盤以降、自分なりにうまく指せたかなと思っています」

Ooban13 (藤井叡王も一言。中澤女流二段とは同門)

藤井「今日は大盤解説会にご来場いただきましてありがとうございます。こちらが攻めていったのが少し無理筋で、菅井八段にうまく受け止められてしまって完敗だったと思います。次は何とか熱戦にできるように頑張りたいと思っています」

Ooban14(糸谷八段に促され、ごく簡単に大盤でも振り返った)

Sugai07 (勝った菅井竜也八段)

Fujii07 (敗れた藤井聡太叡王)

Fin01 (終局直後)

終局直後にインタビューが行われました。

――一局を振り返って
菅井 今日の将棋は中盤がとても難しかったかと思います。

――決断よく指していたが、予定の進行だったか
菅井 いえ、あまり研究していない形になってしまいました。

Sugai05_2

――勝ちを意識したのは?
菅井 ▲6五角(最終手)など本当に最後のほうですね。

――ここまで2局の総括と次局への意気込み
菅井 総括は省きますが、精一杯頑張りたいと思います。

――続いて藤井叡王、一局を振り返って
藤井 仕掛けていったのが無理筋で、うまく対応されて形勢を損ねてしまったかと感じています。

Fujii05

――時間を使いながらも積極的な指し手は予定だったのか
藤井 ▲8八飛(45手目)~▲6八角という対応が見えておらず、そう指されてみるとすでに収拾がつかなくなってしまったかなと思っていました。

――次局への意気込み
藤井 本局は早い段階でミスが出てしまったかと思うので、もっとしっかり読みの精度を高めて第3局以降に臨めればと思います。

Eiou202304230101115五番勝負第2局は、菅井八段が勝ちました。終局時刻は17時56分。消費時間は、▲菅井3時間33分、△藤井4時間0分(チェスクロック使用)。この結果、対戦成績はどちらも1勝1敗となりました。

Hikae01(見届け人アテンド棋士の北浜健介八段が継ぎ盤で検討していた)

Hikae02 (居飛車側を持って苦しそう)

Hikae03(隣に同じくアテンド女流棋士の加藤桃子女流三段)

菅井八段が踏み込み、下図に進んでいます。

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4月下旬になり、名古屋では桜の花を見なくなった代わりにツツジが盛りを迎えつつあります。

Azalea1 (名古屋東急ホテルの前。まだまだこれからといった雰囲気)

Azalea2(中電ホールの近くの歩道にはよく咲いていた)

Azalea3 (名古屋東急ホテルの一角にも密集して咲いている場所があった)

Eiou202304230101_60藤井叡王は1歩損の代償に、桂頭を狙いました。▲9五同歩と取らせ、△6四歩で1歩を持っての△9六歩を見せます。対して菅井八段は▲7七角と上がり、△6五歩には▲8四歩を用意しました。△8四同飛は▲同飛△同銀▲8三飛、△8四同銀は▲5五角がそれぞれあります。

Eiou202304230101_63藤井叡王は△6五歩と歩を取り、▲8四歩に△8五歩▲同飛△8四銀と進めました。残り時間は5分足らずとなる一方、菅井八段は1時間10分あまりを残しています。

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Fujii04 (藤井叡王は終盤戦を秒読みで乗り切る必要がありそうだ)

Ooban05(名古屋東急ホテルから外に出ると、中電ホールはケヤキの大木の上に見えている)

Ooban06 (15時過ぎの会場。1人置きの座席指定で満席に近い)

Ooban07 (糸谷八段と立会人の福崎九段のコンビで解説していた)

Ooban08 (16時頃、続いて登壇したのは佐藤康九段。福崎九段とは同門の弟弟子)

Ooban09(コンビを組むのは地元の棋士として訪れている杉本昌隆八段)

Eiou202304230101_41昼食休憩前の上図から31分の考慮で△8六歩。さらに▲同歩△4二角と進んで藤井叡王は△7五銀~△8六銀を狙います。以下、昼食休憩を挟んで▲8八飛に△7五銀は48分の長考。対して▲6八角が△8六銀を防ぐ一手となりました。

Eiou202304230101_47先手は▲8五歩~▲8四歩~▲8三歩成と8筋を突破できれば成功です。本譜は△8二飛▲8五歩△8六歩▲9七桂△7四歩▲7六歩△6四銀▲8六飛で先手の1歩得となりました。後手はもう1手、△3一金が指せておらず、現地の棋士からは先手不満なしとの評判です。

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Sugai03
(菅井八段は歩得を具体的な形勢のよさに結びつけたい)