2019年4月 6日 (土)

61▲3四銀と打った手に対し、鈴木九段は「勝負手」と評しています。▲3四銀は△1三角から△2五歩を牽制した意味。後手は模様のよさを拡大する手がありそうで、勝負どころです。

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(昼食休憩開けの高見叡王。初の防衛戦はペースを握ったとの評判だ)

15時、午後のおやつが出されました。高見叡王はアズキのライスケーキ、マンゴープリン、新鮮フルーツ盛り合わせ、ホットコーヒー、アイスクリームシェイク。永瀬七段はアズキのライスケーキ、杏仁豆腐にフルーツとミルク添え、グレープフルーツジュース、ホットコーヒーです。おやつの量は、高見叡王のほうが多くなりました。

Dsc_1706(高見叡王のおやつ)

Dsc_1699(永瀬七段のおやつ)

昨日はお昼過ぎに台北に到着後、ホテルに荷物を置いてから、台湾名物の小籠包を食べにいきました。

Dsc_1215(空港からバスで移動)

Dsc_1217(車窓からは、台湾らしい町並みが広がる)

Dsc_1227(一行が訪れた小籠包のお店)

Dsc_1228(列ができるほど大人気だった)

Dsc_1232(「地元の人みたいだね」といわれ、三浦九段は苦笑していた。海外旅行は、今回が初とのこと)

Dsc_1611(昼食休憩時の対局室)

Dsc_1627(対局は12階で行われているので、眺めがよい)

Dsc_1617(現局面)

Dsc_1622(高見叡王の王将)

Dsc_1623(永瀬七段の玉将)Dsc_1618(高見叡王のほうが時間を多く使っている)

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12時30分、ここで高見叡王が39分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時30分から1時間。消費時間は▲永瀬39分、△高見1時間49分(持ち時間は各5時間)。 

対局者の昼食は、高見叡王が揚州チャーハン、小籠包、ウーロン茶。永瀬七段が揚州チャーハン、小籠包、豚肉とへちまとえび蒸餃子、麻婆豆腐(辛さ普通)、クラブハウスサンド、グレープフルーツジュース、ホットコーヒー。

Dsc_1605(高見叡王の昼食。揚州チャーハンは2人前ぐらいあった)

Dsc_1606(小籠包は台湾名物のひとつ)

Dsc_1590(永瀬七段の昼食。全部で4人前ぐらいあった)

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393八の飛車を3六に浮いたのは、▲3五銀~▲3七桂と組む狙いですが、高見叡王が△8六歩▲同歩△8五歩と仕掛けました。
42▲8五同歩は△同桂▲8八銀△8七歩▲同金△9七桂成。

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▲9七同香は△8六歩▲7七金△同角成▲同桂△8七歩成で崩壊します。

控室でも継ぎ歩は指摘されていました。見つけたのは「木村さん」(鈴木九段)、「大ちゃん」(木村九段)と分かれていますが、評判は「後手が機敏に動いてペースを握ったのでは」で一致しています。

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戦型は角換わりになりました。木村九段、三浦九段のコメントは以下の通りです。

「永瀬七段が腰掛け銀ではなく早繰り銀を採用し、後手が△3三角と手放す展開になりました。私は昨年の王将戦の▲渡辺明-△豊島戦で、先手が快勝したのが印象に残っています。後手は玉形がまとめにくいので、このまま攻められないときつくなります。3三の角が働くかどうかですね。先手は玉を固めてから攻めればいいので、方針がわかりやすいといえます。▲6六歩を突くかどうかがひとつのポイントです」(木村九段)

「先手が▲6八金右から固めた場合は、後手は何もしなかったらひどい目に合うので攻めていきますが、居玉なので反撃の当たりが強いです。形勢は互角でも、実戦的には先手が勝ちやすいので、高見さんがどうバランスを取るかが大事ですね。後手は悪くなるとそのままだめになるので、神経を使います」(三浦九段)

Dsc_1582(11時過ぎの控室の様子)