2016年12月10日 (土)

佐藤天彦九段と千田翔太五段が争う、第2期叡王戦決勝三番勝負は佐藤九段が先勝して第2局を迎えました。対局は迎賓館和風別館「游心亭」(東京都港区)で行われます。過去の対戦は、本三番勝負の第1局のみ。千田五段は初勝利を目指します。
本局の立会人は高橋道雄九段、記録係は山川泰熙二段(広瀬章人八段門下)。観戦記は阿部光瑠六段が担当します。

【大盤解説会】
本局の大盤解説会(事前申込制・12月4日締切済み)はニコファーレ(港区六本木)で行われます。解説は屋敷伸之九段・野月浩貴七段、聞き手は山口恵梨子女流二段・貞升南女流初段です。
また、森下卓九段と中村桃子女流初段が現地から解説やリポートを担当します。

中継は棋譜・コメント入力を吟、ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

2016年12月 5日 (月)

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Pc0305411_3(ブセナリゾートに飾られているクリスマスツリー)

以上で本局の中継を終了いたします。第2局は来週11日(日)東京都港区「迎賓館和風別館 游心亭」で行われます。遅くまでご観戦くださいまして、どうもありがとうございました。

2016年12月 4日 (日)

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△3八金(投了図)に千田五段が投了。▲1八玉に△2八金▲1七玉△2七金▲同玉△3八銀不成から詰みがあります。終局時刻は21時41分。消費時間は▲千田5時間、△佐藤4時間59分。決勝三番勝負第1局は佐藤九段が制し、優勝にあと1勝としました。第2局は12月11日(日)、東京都港区「迎賓館和風別館 游心亭」で行われます。

Eiou201612040101_79上図の▲2七銀に対して、佐藤九段は△7六竜と切り飛ばしました。以下、21時20分頃には下図まで進んでいます。

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Pc0401641 (佐藤九段は決めに出たか)

Pc0404321 (控室の検討風景)

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さらに△6八金▲2一飛成△6七角と進んでいよいよ大詰めです。この局面での考慮中に千田五段は持ち時間を使いきって一分将棋に入りました。

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△7四歩▲5五飛△3二金の応酬で図は21時頃の局面。ここにきてPonanzaの評価値は後手がプラス900点を超え、だいぶ後手がよいとの評価に変わってきています。そして千田五段の残り時間が10分を切りました。

Pc0401701 (千田五段は苦しそうな局面からいかに戦うか)

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20時30分、対局開始から10時間と30分がたちました。休憩時間が合計1時間30分あり、残りの9時間を同じようなペースで消費して両者はともに残り時間が30分ほどです。ニコニコ生放送で使われているコンピューターソフト「Ponanza」による形勢判断は、30手ほど前から後手持ちの数字を示しています。

Pc0404181(控室のモニターに映る両者は深い前傾姿勢)

20時過ぎ、ともに残り時間は1時間を切っています。両者は前傾姿勢で盤上をにらみ、ほどなく千田五段が▲1四歩と突っかけました。控室では駒がぶつかったことに声が上がります。以下、△1四同歩▲7四飛△8八角▲1七桂と進みました。

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