△6八とに清水女流六段は▲8七銀引として頑張りますが、△7六歩が銀を呼び戻そうという痛打。
大石四段は「後手勝勢です」。
(翔)
今シリーズでは清水女流六段が先に秒読みに追い込まれるケースが目立ちましたが、本局では里見女流名人のほうが残り時間が少なく、このことからも里見女流名人の苦悩がうかがえます。
図から里見女流名人は△4六飛と飛車を切りました。Twitter解説の大石四段も指摘していた勝負手です。
△4六飛以下▲同歩△2四角▲4一飛△5七角。押さえ込まれそうな1三角を世に出し、角を打ち込んで追いこみを図ります。
(記録係の室谷由紀女流初段。記録係を務めること自体が3回目で、タイトル戦は初めて。今年度は第19期倉敷藤花戦で挑戦者決定戦まで進んだが、清水女流六段に敗れた。あと1勝で届いたタイトル戦の舞台を、一番近いところから見つめている)
(翔)