■勝った藤井聡太王位・棋聖の談話
── 一局を振り返って。
藤井 本譜は▲8四角(65手目)から、玉頭を手厚くしてどうかと思ったのですが、進んでみると打った角と桂の働きが弱いので、あまりうまくいってないのかなと。そのあと攻め合いになって、こちらの玉もかなり怖い形が続いていたので、最後まで分からなかったです。
── ▲3五歩(75手目)と突き捨てた辺りは。
藤井 あの辺りは、7五の角と6六の桂が目標になりそうで、自信がないと思っていました。
── 第2局の逆転負けでは「気持ちを切り替えて」とおっしゃっていましたが。
藤井 本局については、盤上に集中して指せたかなと思います。
── 第4局に向けて。
藤井 (叡王奪取に)リーチになりましたが、それは意識せずに、これまで通りの気持ちで第4局に臨めればと思っています。
── 次戦は最年少三冠がかかる戦いですが。
藤井 いや、それは自分としては、意識することではないかなと思います。
■敗れた豊島将之叡王の談話
── 一局を振り返って。
豊島 △6五歩(78手目)を打つタイミングがよくなかったかなと。あの辺りとか、▲3五歩(75手目)を突かれたところとか。中盤戦でもう少し、うまく指す順があったと思います。
── 序盤は用意していた作戦ですか。
豊島 そうですね。考えていた作戦だったのですが。
── 第4局に向けて。
豊島 気持ちを切り替えて、また頑張りたいと思います。