か茂免周辺の「白壁・主税・橦木」は、名古屋市の「町並み保存地区」に指定してされています。江戸時代、名古屋城の東側は中級武士の居住地となっており、100坪から300坪程度の武家屋敷がたくさん建っていました。現在は閑静な住宅街ですが、道路沿いには門、塀、緑が連続し、当時の面影を残しています。
また、名古屋城から徳川園に至る一帯は、名古屋の近代化の歩みを伝える貴重な歴史的な遺産が残されており、名古屋市では、この一帯を「文化のみち」として育み、建築遺産や文化遺産の保存、活用を進めています。
■文化のみち「橦木館」
市指定有形文化財。陶磁器商として活躍していた井元為三郎が、大正末期から昭和初期にかけて建てた邸宅。洋館、和館、茶席のほか、東西2棟の蔵が残されています。
■文化のみち「二葉館」
大正時代に「日本の女優第1号」と言われた川上貞奴が居住していた和洋折衷の建物を、創建当時の姿に移築して復元。文化のみちの拠点施設として、川上貞奴関連や郷土ゆかりの文学資料を展示しています。