2025年6月14日 (土)

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図の局面で斎藤八段が17分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時30分から1時間。ここまでの消費時間は、▲斎藤1時間1分、△伊藤1時間28分。昼食はポークカレー。両者とも同じ注文でした。飲み物は伊藤叡王がアイスティー、斎藤八段はミネラルウオーター。

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1図は11時19分の局面。前例が1局あります。2023年の第94期ヒューリック棋聖戦五番勝負第2局、▲佐々木大地七段-△藤井聡太棋聖戦です。111手で先手勝ち。

棋聖戦の進行は△4四銀▲7四銀△8四飛▲6五銀に(1)△5五銀▲8五歩△4四飛▲8二角。最後の▲8二角が評判のいい手で、先手ペースになりました。伊藤叡王はこの変化を避けるのではないか、とみられています。検討されているのは△4四銀▲7四銀△8四飛▲6五銀に(2)△7三桂▲7五角△8一飛▲7四銀(変化図)。

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「変化図で、7四の銀が手厚く働けば先手ペース、動きづらい駒になれば後手ペースになります。伊藤叡王は1図で長考しているので、ここが大事な局面ですね」(木村九段)

Dsc_7333(木村九段は千葉県四街道市出身)

Dsc_7261(検討の様子)

Dsc_7278(木村九段と高見七段)

Dsc_7284(三枚堂七段と加藤結女流二段)

Dsc_7293(戸辺誠七段門下の宮澤紗希女流初段も来訪。「勉強にきました」)

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斎藤八段の先手で相掛かりになりました。このシリーズは第1~3局が相掛かり、第4局のみ角換わりでした。第1局と第2局は後手勝ち、第3局と第4局は先手勝ちです。最終局の先後は大事ですが、このシリーズでは先後成績は互角です。先後の影響が大きく出ないような戦い方をしている(研究偏重の勝負にしていない)といえるかもしれません。

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伊藤叡王は前期叡王戦で、斎藤八段は第66期王座戦で、それぞれタイトルを獲得しました。ふたりの共通点として、フルセットでタイトルを奪取している点が挙げられます。勝負強さが光ります。

第9期叡王戦五番勝負 藤井聡太叡王 2-3 伊藤匠七段
(2024年。伊藤七段から見て、第1局から順に●○○●○)

第66期王座戦五番勝負 中村太地王座 2-3 斎藤慎太郎七段
(2018年。斎藤七段から見て、第1局から順に○○●●○)

本局の勝者は第10期叡王の座につき、タイトルは通算2期となります。伊藤叡王が防衛した場合は「タイトル獲得2期」の規定により八段に昇段します。

参考までに九段昇段の規定は「竜王位2期獲得」「名人位1期獲得」「タイトル3期獲得」「八段昇段後公式戦250勝」があります。

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10時半のおやつです。

伊藤叡王=気分晴々キラリ!もちづき白桃のあじさいパフェ、水だしアイスティー
斎藤八段=ペコちゃんのツインほっぺ(シャンテリー&カスタードクリーム)、水だしアイスティー

お菓子は不二家提供です。あじさいパフェは、パンナコッタにもちづき白桃のシロップ漬けをのせて、ザクロゼリーとラムネ寒天ゼリーを散りばめたもの。ツインほっぺは、ふわふわのスポンジに軽いタイプのカスタードクリームとシャンテリークリームがたっぷり入っています。

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振り駒は伊藤叡王の振り歩先で、結果はと金が3枚。斎藤八段の先手です。

Dsc_6935(9時43分、斎藤八段が入室。大盤S席のお客さまが見守る)

Dsc_6953(9時45分、伊藤叡王)

Dsc_6996(斎藤八段)

Dsc_7021(伊藤叡王)

Dsc_7031(駒を初形に並べる)

Dsc_7048(振り駒)

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