伊藤叡王、53分の長考で△6四歩(58手目)と指しました。まだ中盤の早い段階という状況ですが、伊藤叡王の残り時間は約20分。最後の長考です。大盤解説会には佐藤康九段が2回登場しましたが、解説中に一手も動かないという珍事が起こりました。
「しかし動かないですね。私まだ一手も動かしてないんですけど。時間を使ったからじっとした手を指しそうなんですけど、そのじっとした手がわからないんですよね。なのでこの手は指さないという予想をします。△4五歩ですね。明らかに辛抱が足りない手で、私が指しそうな手なので」(佐藤康九段)
控室では進行の遅さに、勝又七段が「指さないねえ」と驚きとも感嘆ともつかない声を漏らしています。