終局後インタビュー
終局後、感想戦に先立ち、両対局者にインタビューが行われました。
――一局を振り返って。
藤井 かなり判断の難しい将棋で、どんな形で本格的な戦いに入るのかわからないまま指していました。
――△4二飛(36手目)のあたりは。
藤井 こちらの大駒をどう使っていくか難しい展開で、あまり見通しの立たない展開なのかなと思って指していました。
――△7七銀(92手目)のあたりは千日手か、ともいわれていた。
藤井 そうですね、うーん、そういう可能性もあるのかと思っていたんですけど、時間もなかったので、よくわからなかったという感じでした。本譜は攻め込まれてしまって苦しくなってしまったかなと思っていたので、△7七銀のときに何か▲6二ととか、そういった手で千日手の変化を受け入れたほうがよかったかもしれません。
――▲2二角(117手目)が非常に印象的だった。
藤井 あのあたりは手順に攻められてしまって苦しいかと思っていたんですけど、少しでも頑張れればと思ってやっていました。
――よくなったと思ったのは。
藤井 ▲7二銀(149手目)が詰めろで入る形になったので、少し一手勝ちを狙えそうな局面になったかなと思いました。
――本局を総括してどうだったか。
藤井 一局を通して非常に難しい将棋で、中盤の構想の立て方があまりよくなかったところもあったので、そのあたりを課題として次局頑張りたいと思います。
――2勝1敗で第4局に臨む意気込みを。
藤井 ここまでの3局の内容を踏まえて、また精いっぱい指したいと思います。
――3局続けての三間飛車、また、前局に続いての相穴熊戦でした。その後、非常に押し引きの続いた中盤戦でしたが。
菅井 すごく難しい中盤戦でした。
――その後、双方一分将棋の終盤戦に突入しました。終盤戦を振り返られて。
菅井 そうですね、一分将棋に入ってから、何手かミスが出たように思います。
――形勢を悪くされたところを敢えてあげるとすればどこですか。
菅井 どこでというのはちょっと分からないですけど、成算がありませんでしたので、もうちょっと千日手の順を考えるべきだったように思います。
――改めて本局を振り返っていただきまして、1勝2敗で迎える第4局に向けての抱負を。
菅井 難しい将棋だったと思いますけど、終盤戦でミスが出てしまったので、それを少し修正して、次局に臨みたいと思います。