2回目の千日手が成立 116手目△8二同銀で同一局面4回となり2回目の千日手が成立しました。終局時刻は18時32分。消費時間は、▲藤井3時間58分、△菅井3時間52分。先手番は再び菅井八段です。両者の持ち時間は▲菅井1時間6分、△藤井1時間で行われます。
激戦続く 図は18時20分過ぎの局面。先手玉は7九金の存在が大きく、絶対詰まない形をしています。この瞬間に後手玉を攻め切れるかどうか。後手は受けに回って、一手の余裕を得られるかどうかの勝負になっています。優劣不明の大激戦。千日手の可能性も再び出てきています。 浄土ヶ浜パークホテルの玄関。
菅井八段が勝負に出る 図は17時半過ぎの局面。藤井叡王の指した▲6三銀は、△6一銀打なら▲7二銀成△同銀▲6三銀で千日手に持ち込もうという手。他の手では勝ちがないと見て、千日手に活路を求めています。それに対して菅井八段は11分の考慮で△6一銀と引きました。これは千日手を拒否して、勝ちにいった手。この判断がどういう結果をもたらすか。控室では後手が優勢と見られていますが、変化が多く、簡単には読み切れないと言われています。 菅井八段が千日手を拒否して勝負に出た。
終盤戦へ 図は17時過ぎの局面。金取りの△5六角に対して、藤井叡王は手抜いて▲4一飛と攻め合いました。△6五角なら、先手玉が一時的に安全になるので、その間に攻めて勝負できると見たのでしょう。ほぼ互角の形勢で終盤戦に入ることになりそうです。 攻め合いを決断した藤井叡王。
後手の金が働く 図は16時過ぎの局面。藤井叡王は▲5五歩(71手目)△4五金と、5四にいた金を追って▲6四歩と突き出しました。次に▲6三歩成と成り捨てるだけでも後手陣を乱して効果的です。ただ、後手も手に乗って△5六金と活用する狙いができました。ここまで先手が指しやすい形勢で進んでいると見られていましたが、金を活用したことで、後手にもチャンスが出て来たと見られています。 追い上げムードと見られている菅井八段。本人はどう感じているのか。
前日のインタビュー 対局前日の検分の後に行われたインタビューの様子です。 藤井叡王。逆転勝ちした第3局を振り返って「課題の残った将棋。修正したい」と語っていた。 菅井八段。逆転負けした第3局を振り返り「あそこから逆転されたら、それは痛いですよね」と、さばさばと語っていた。
午後のおやつ 15時を回り対局者におやつが運ばれました。注文は藤井叡王が「宇治抹茶のバウムクーヘン」と「アイスレモンティー、川井ペリーラ(赤しそのジュース)」、菅井八段が「不二家厳選あんみつ(国産天草寒天使用)」と「コーラ(氷なし)」。 藤井叡王の注文。川井ペリーラは宮古市川井地区特産の赤しそを使った飲料。前日に道の駅を訪問した際に差し入れとしていただき、藤井叡王も味わっていた。 菅井八段の注文。あんみつにコーラを合わせるところに個性が出ている。
現地大盤解説会始まる 14時を回り、現地の大盤解説会が始まりました。 定員200名のところ、700名ほどの応募があったという。もちろん会場は開幕前から満員だった。 解説の小山四段と聞き手の竹部女流四段が登場した。 小山四段はプロとして初の解説役に臨む。 竹部女流四段は抜群の話力で盛り上げている。