(出口六段。本局の和服が師匠・井上九段に贈られた話になり、「第1局は父にプレゼントされたもので、どちらも大変ありがたいこと」と感謝を述べた)
【大盤解説会場でのインタビュー】
室谷 対局お疲れ様でした。まずは勝たれました藤井叡王、千日手局も含めて2局指されましたが、本日を振り返られていかがですか。
藤井 タイトル戦で千日手になったのは初めてでしたが、自分なりに精一杯指せたのではないかと思います。
室谷 本日は地元である名古屋での対局でした。そのあたりはいかがでしたか。
藤井 叡王戦は前期も2局、名古屋で開催していただき、今回またここで戻ってこれて、指せることをうれしく思っていました。
室谷 次の第3局は5月24日でもう9日後と迫ってきています。次戦に向けての抱負をお願いいたします。
藤井 まずは本局をしっかり振り返って、その課題を第3局で修正していきたいと思います。
室谷 続いて、出口六段、本日、初めてタイトル戦で千日手を経験されましたが、そのあたりはいかがですか。
出口 ちょっと千日手指し直し局がダメな内容になったというのがあったので、集中力がもうちょっと長く続くように、頑張りたいと思います。
室谷 千日手になったのは意外だったところもあったのでしょうか。
出口 ちょっとまずくしてしまったところもあったように思ったのですが、その前はもしかしたらいい流れもあったのかと思いますし、千日手は流れからいくと妥当というような気がしました。
室谷 この第2局では師匠である井上慶太九段からいただいた和服での対局とお聞きしたのですが、それを着ての対局はいかがでしたか。
出口 (フフフと笑ったあと)、いや、ほんとにありがたいかぎりで、ちょっと言葉が出てこないんですけど、第1局は父から、この第2局は師匠からということで、本当にありがたいことだなと思っています。
室谷 初めての名古屋対局はいかがでしたか。
出口 本当にいい環境を用意していただいて、本当に集中して指すことができました。
室谷 次戦、5月24日の第3局への意気込みはいかがでしょうか。
出口 しっかり反省して、次に臨みたいです。
(書き起こし=潤)