2020年8月10日 (月)

20200810c

図の△7四歩の局面で永瀬叡王が34分使ったところで12時30分になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬52分、△豊島1時間37分。対局は13時30分に再開されます。

Dsc_31031 (昼食休憩時の特別対局室)

Dsc_31041 (手番の永瀬叡王の側から見た盤面)

Dsc_31071 (バナナはまだ手つかずだった)

Dsc_30931 (中村修九段は、生茶を傍らに置いて継ぎ盤に向かっている)

Dsc_30911 (山口恵梨子女流二段も来訪中。文春オンラインで本局の観戦レポートを執筆予定の漫画家・さくらはな。さんと)

さくらはな。さんは、竹書房の月刊誌「本当にあった愉快な話」で、「えりりんの女流棋士の日々」を連載中です。

山口恵女流二段は、このあと12時30分から日本将棋連盟のYouTubeチャンネルで高見泰地七段とライブ配信を行うそうです。

【伊藤超短波 2020夏休みオンラインこども将棋フェスティバル「高見泰地七段、山口恵梨子女流二段に聞いてみよう!!」】
https://www.youtube.com/watch?v=a2CCZNg4vzs&feature=youtu.be

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11時26分、2六飛に当てて角を出た△4四角に対し、永瀬叡王はわずか5分の考慮で▲8六飛とぶつけました。▲8六飛は以下△同飛▲同歩△2六飛▲3九金△8六飛で後手不満なしと関係者に解説していた中村修九段は、「あれえ⁈」と驚きの声を上げています。後手の豊島竜王・名人としても、▲8六飛のぶつけは問題なしと見ての△4四角だったはず。早くも盤上に波が立ち始めました。

Dsc_30361 (永瀬叡王)

20200810a図は10時50分頃の局面です。戦型は相掛かりになりました。先手だけが▲9六歩~▲1六歩~▲1五歩と端に3手掛けているのが珍しく、すでにデータベース上の前例はありません。控室の中村修九段は、後手は端歩を突く手を省略して攻めの態勢作りを急ごうとしているのだろうと話しています。豊島竜王・名人の攻め、永瀬叡王の受けという展開になるのかもしれません。

Dsc_30401 (永瀬叡王。仮にゆっくりした将棋になれば、端の位の価値は大きくなる)

Dsc_30771 (静かに定刻を待つ対局室)

Dsc_30801 (10時になり、中村修九段の発声で開始の礼を交わす)

Dsc_30811 (永瀬叡王の初手は▲2六歩)

Dsc_30841 (豊島竜王・名人は△8四歩と応じた)

Dsc_30881 (テンポよく指し手が進められていく)

Dsc_30891 (相掛かりの出だしだ)

対局は定刻通りの10時に開始されました。まずは開始前の様子をお伝えします。

Dsc_30221(9時20分過ぎの特別対局室)

Dsc_30171 (本局でも、永瀬叡王の側にはバナナが用意されている)

Dsc_30201 (永瀬叡王の盆)

Dsc_30211 (豊島竜王・名人の盆)

Dsc_30231 (立会人の中村修九段は、9時25分頃に入室。「七番勝負だけど、もう七番勝負じゃないんだよなあ」)

Dsc_30261 (9時41分、豊島竜王・名人が入室)

Dsc_30301 (信玄袋から懐中時計などを取り出す)

Dsc_30311 (直後に永瀬叡王も姿を見せた)

Dsc_30381 (9時45分、永瀬叡王の振り歩戦で振り駒が行われる。結果は歩が3枚で、永瀬叡王の先手と決まった)

※第8局の先後は本局と入れ替わり、豊島竜王・名人が先手番になります。第9局がある場合は、改めて振り駒を行います。
【叡王戦第8局と第9局について】
https://www.shogi.or.jp/news/2020/08/post_1936.html

Dsc_30481 (永瀬拓矢叡王)

Dsc_30521 (豊島将之竜王・名人)

Dsc_30581

おはようございます。対局日の朝になりました。本日のスケジュールは以下の通りです。

10:00      対局開始
12:30~13:30  昼食休憩
15:00      おやつ
18:00~18:30  夕食休憩

Dsc_30151 (8時過ぎの特別対局室。振り駒のリハーサルが行われていた)

2020年8月 9日 (日)

ニコニコ生放送では、スタジオで行方尚史九段が解説、塚田恵梨花女流初段が聞き手を担当します。また、リモートでは千田翔太七段が解説、香川愛生女流三段が聞き手を務めます。

【第5期叡王戦七番勝負第7局 永瀬拓矢叡王 vs 豊島将之竜王・名人】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326756675

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また、本局はABEMAの将棋チャンネルでも中継されます。
【ABEMA 将棋チャンネル】
https://abema.tv/now-on-air/shogi

永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王・名人が挑戦している第5期叡王戦七番勝負は、ここまで永瀬叡王2勝、豊島竜王・名人2勝に持将棋2局という状況で第7局を迎えました。
対局は8月10日(月・祝)に東京・将棋会館で10時に開始されます。持ち時間は各6時間(チェスクロック使用)。昼食休憩は12時30分から13時30分、夕食休憩は18時から18時30分です。
本局の立会人は中村修九段、記録係は鈴木麗音二段(田中寅彦九段門下)がそれぞれ務めます。

・主催:ドワンゴ
・協賛:生茶 - キリン
・協賛:タカラレーベン
・協賛:LAWSON(ローソン)
・協賛:三国志ヒーローズ - コーエーテクモゲームス
・協賛:Vロートプレミアム - ロート製薬
・協賛:IHI

本局の中継は棋譜コメントを康太、ブログを睡蓮が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年8月 1日 (土)

Toyoshima15

――いまの気持ち、感想を。

豊島 最近は連敗が続いたので、1つ勝ててホッとしました。難しい将棋でしたが、好結果が1つ出たので、よかったかなと。

――横歩取りから△7五飛(26手目)で前例を離れた。その展開は意外だったか?

豊島 横歩取りでもいろんな形があるので、そんなに予想はできていませんでした。△7五飛のあとは手探りの序盤戦だったと思います。

――ユーザー質問に答えてください。

Toyoshima16 (ノートPCに視線を向け、流れてくるコメントを選んで回答)

豊島 (1)終盤の▲8七歩(103手目)のところは分からなかったのですが、もしかしたら△9五角と引かれたらまずかったのかもしれません。指しているときは気づいていなくて「負けがあるかもしれないが、どうやられるか分からないので、歩を打って勝負しよう」という考えでした。(2)今日の将棋は持将棋にはならなさそうだったと思います。(3)リフレッシュ法はそんなにないのですが、最近、NBA(北米のバスケットボールのプロリーグ)が再開したので、昨日も見て気分転換していました。

――6局終わって2勝2敗(2持将棋)。第7局、8局と向かっていきますが、意気込みを。

豊島 持将棋になったので、7局で終わらないで8局までいきたいという気持ちで指していました。こういう展開になったので、しっかり体調を整えて。最近、少し調子が落ちていましたが、タイのスコアでこられているので、これから調子を上げて頑張っていきたいと思います。

Toyoshima17

――動画を見ているファンの方に向けて。

豊島 最後までご覧いただきましてありがとうございます。次局以降も全力を尽くして精一杯頑張っていきたいと思いますので、どういう結末になるか、最後まで次局以降もご観戦いただけたらと思います。どうもありがとうございました。

以上で叡王戦第6局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。第7局は8月10日(月)、東京・将棋会館(東京都渋谷区)で行われます。

End1 (叡王戦テレビちゃんとは第7局で)