感想戦終了後、勝った永瀬叡王にインタビューが行われました。
【勝利者インタビュー】
――お疲れ様でした。1局を終えられて、ご感想をお願いします。
永瀬 相掛かりという戦法で、用意した作戦ではあったのですが、なかなかうまくいきませんでした。
――辛抱しながらついていく展開だったと思います。どこで追い抜いたと思いましたか。
永瀬 最後▲3四桂のところで、相手に手がなければ勝ちになっているかなと思いました。
――最後にニコニコ生放送、AbemaTVでご視聴の永瀬ファンに向けて、メッセージをお願いします。
永瀬 バナナを食べだしてから2勝挙げられました。大変なときもありますが、バナナも食べてこれからも頑張ろうと思います。これからも応援よろしくお願いします。
以上で本日の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。次戦もぜひご覧ください。












図の△6七角成は仕方がなかったものの、焦り気味の攻め。先手がよくなったのではないかといわれ始めました。先手のプレッシャーのかけ方がうまかったのでしょう。また、途中後手にも一瞬、大きなチャンスがあったものの、逃してしまったようです。
△2三銀に控室で悲鳴が上がりました。直前の▲5八玉もこの△2三銀も自陣に手を入れて、長期戦に備える手。しかも、ニコニコ生放送では将棋ソフトの評価値が接近、千日手の手順が示されています。



▲6七銀に△1八成桂と落ち着いた手の応酬。ニコニコ生放送でも控室でも「長くなりそうですね」のジョークが飛びました。△1八成桂は手を渡して、相手の暴発を待つ手に見えます。ただし、意外に次の△2八成桂が早いようで、先手もゆっくりしていられない。本譜は▲7七桂と跳ねて、▲6五桂~▲5三桂成の殺到を狙います。どこかで9一香を取ってから決行すれば、迫力のある攻めになります。

