2020年6月21日 (日)

勝負手を放つも……

82夕食休憩直後、▲1五歩に△5四歩が指されました。青野九段は「△1五同歩ではなく、△5四歩は先手に動かされた感じで、後手が苦しいと見ての勝負手」と評しています。▲1五歩の前の指し手は△3三桂でした。豊島竜王・名人の△5四歩は、2筋の壁を解消してから角交換で動く意味ですが、広い先手玉を効果的に追い詰めるのは大変です

91△5四歩から9手進んだのが▲5七銀上の局面です。形勢は先手よし。後手の攻めは△7七とから△6七とですが、と金を引いた瞬間に▲6八歩が手堅いです。これで後手は継続手が難しくなります。先手は▲5五金から▲6三銀成、▲1三歩成からカナ駒をもらって▲2三銀で必至級(▲1四角のラインが受けにくい)とあり、永瀬叡王が優勢といえます。

Dsc_9429(19時30分過ぎの対局室)