2018年4月28日 (土)

△8八歩

18時30分、夕食休憩が終わりました。金井六段の再開の一手は△8八歩です。ここからは終局まで休みなしで指し継がれます。

夕食
(両対局者の夕食、おにぎりとサンドイッチ)

▲2一銀

61手目▲2一銀の局面で18時になり、夕食休憩に入りました。ここまでの▲高見六段3時間21分、△金井六段3時間37分。対局は18時30分から再開されます。

△3三桂

17時19分、▲7二歩の局面で金井六段が51分考え、△3三桂と跳ねました。この手は控室の予想になく「受けの勝負手」との声もあります。先手は銀を引かずに▲6五歩や▲7一歩成が有力視されています。ここまでの消費時間は▲高見六段3時間11分、△金井六段3時間6分。

金井六段

高見六段

▲7二歩

時刻は16時30分を回り、55手目▲7二歩まで進みました。この歩は次に▲7一歩成の「と金」を作りにいった手で、△7二同飛は後手の飛車が7筋にそれて、攻め駒として働かなくなります。控室では△8八歩▲同金と先手の陣形を乱してから△7二飛と取る順が予想されています。

モニター
(控室には盤面とニコニコ生放送、ふたつのモニターが映し出されている)

深浦九段
(▲7二歩と垂らしたので局面が動き出しそう、と深浦九段)

脇八段
(脇八段は▲7二歩△8八歩▲同金△7二飛▲7八金△8二飛なら千日手の可能性もあるという)

北村女流初段
(北村女流初段は、このあと博多駅の大盤解説会場に移動する)

第二宮・第三宮
(写真手前が第三宮、奥が第二宮)

◆第二宮・第三宮◆
第二宮に田心姫神(沖津宮)、第三宮に湍津姫神(中津宮)の分霊をお祀りし、本殿・社殿から順に高宮祭場、第二宮、第三宮のルートで回ると宗像三宮を参拝したことになります。現在の社殿は1975年、伊勢神宮の内宮別宮である伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の社殿を特別に下賜されていたもので、唯一神明造りです。

神宝館

◆神宝館◆
国宝8万点におよぶ貴重な神宝や文化財を収蔵、展示している博物館です。

歌碑

◆三笠宮殿下応制歌歌碑◆
<<沖ノ島 森のしべみの岩陰に 千歳ふりにし 神祭りのあと>>
1975年の御題「まつり」の宮中歌会始の儀で、三笠宮崇仁親王殿下が詠んだ御歌。記念歌碑は、殿下自ら筆を取ったもので、同年10月、百合子妃殿下とともに当地・辺津宮御参拝の折に建立されました。

花

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40手目△8六歩から▲同歩△同銀▲4六角△7三歩▲8六銀△同角▲8七歩△6四角と進みました。手順中△7三歩は指しにくい一手ですが、どうやらこの受けで局面のバランスは取れているようです。△6四角までの消費時間は▲高見六段2時間22分、△金井六段2時間4分。

脇八段
(棋譜中継に解説コメントを寄せる脇八段)

飛翔

15時になり、両対局者におやつが運ばれました。

甘夏まんじゅう
(金井六段のおやつは「甘夏まんじゅう」)

ケーキとちんこく
(高見六段のおやつは「イチゴとブルーベリーのケーキ」と宗像名物「ちんこく」)

【菓子処さかした - 甘夏まんじゅう】
http://wagasi-sakasita.jp/archives/554

【菓子舗鼓家 - ちんこく】
http://www.tudumiya.com/

Photo_7

36手目△7五歩から▲同歩△同銀▲7九角△8六歩と進みました。最終手、金井六段の△8六歩は30分の長考。控室では▲同歩△同銀▲4六角が検討されていた順で、以下△6四角には▲8三歩△同飛▲6四角△同歩▲6一角(変化図)と攻めて「先手よさそう」という意見があります。金井六段の用意の手に注目です。

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高見六段
(高見六段はどのタイミングで反撃に転じるか)

高宮参道
(「高宮参道」と書かれた先を歩いてみる)

高宮参道
(途中で石段があり、さらに先に進むと「高宮祭場」がある)

高宮祭場

◆高宮祭場◆
宗像大神「降臨の地」と伝えられ、沖ノ島と並び宗像大社境内で最も神聖な場所のひとつ。神籬(ひもろぎ)を依代としており、社殿が建立される以前の神社祭祀(庭上祭祀)を継承する、全国でもまれな静寂に抱かれた祈りの空間です。

割符守
(祭場の近くには、たくさんの割符守が結ばれていた)

相生の樫
(御神木・相生の樫。夫婦円満の福徳があるとの言い伝えがある)