先手押さえ込みを目指す

130213_43図は43手目▲2五歩まで。少し前までは、後手が2筋や3筋を狙っていたかに見えましたが、図まで進むと今度は先手が2筋や3筋を押さえ込みにかかろうとしています。激しく攻めることの多い佐藤王将としてはじわじわとした指し口ですが、渡辺竜王も歩を四段目に伸ばしにくい(△5四歩は▲2四歩が生じる)ため、手を作るのは簡単ではなさそうです。渡辺竜王は午後に入って左銀しか動かしていません。
現局面で佐藤秀七段は「左銀以外を動かすと悪くなりそう」と話します。継ぎ盤で△1四銀▲2四歩△2六歩という展開を示します。
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(渡辺竜王が長考に沈む。時刻は17時35分を過ぎた。▲2五歩の局面で封じ手になりそうだ。佐藤王将は前傾姿勢で体を揺らしている)