図で「次の一手」の問題を出したとして、正解者は何人いるでしょうか。藤井叡王は▲6六銀直!を指しました。歩の前に銀を進める強手。控室の面々は白昼、幽霊にあったかのように「ひえー」と声を上げました。「13時40分に指していい手ではないでしょう」と勝又七段。「すさまじい手ですね」と深浦九段。伊藤七段はどう受け止めたのか。指された3分後に、いったん席を外しました。
△6六同歩▲6五桂に後手玉が6筋以外に逃げれば▲5三桂右成。取られそうな4五桂を有効活用できます。これは先手よし。▲6五桂には△6四玉しかないかもしれません。最善を指さなければ体勢を崩しそうですが、その最善がまた指しにくい。難解な変化に突入しそうです。

対局再開から▲5九金△3八角成▲同角△同と▲7三歩成△同玉▲6五歩で図。深浦九段は▲6五歩を「強い手だな」と評しました。△3七角が見えていますが、攻め合いで勝とうとしています。

















変化図から▲6五歩や▲5九金が有力。先手は穴熊の堅陣を維持しつつ、攻めの手作りにも成功しているため、ペースを握って戦えそうです。変化図を前に「達人じゃないと受からないような」と深浦九段。「後手はどう指すのでしょう」と松尾八段。最初の図に戻り、後手はどう指すか。終盤に突入する可能性も高く、伊藤七段は長考の気配です。











本局は早いペースで進んでいます。深浦九段に話を聞きました。1図は9時35分ごろの局面。
△4九角に▲5六角で2図。10時5分ごろの局面。


