第9期五番勝負第2局
控室の様子
叡王戦五番勝負では後手番で苦戦の藤井叡王
叡王戦で3連覇中の藤井叡王ですが、五番勝負の後手番は苦戦。現在、1勝3敗2千日手です。前期第4局の千日手指し直し局(2回目)が、藤井叡王にとって叡王戦五番勝負の後手番初勝利でした。先手番では9勝0敗1千日手なので、現在は偏りがあります。
先手番の伊藤七段にとっては、番勝負の成績を五分に戻すためや対藤井叡王戦の初勝利、といった意味でも、アキレス腱を攻めて勝ち星を挙げたい一戦です。
藤井叡王の叡王戦五番勝負における後手番局の成績は以下の通りです(対戦相手の肩書は当時のもの)。
21年8月3日 第6期第2局 ● 豊島将之叡王
21年8月22日 第6期第4局 ● 豊島将之叡王
22年5月15日 第7期第2局 千 出口若武六段
23年4月23日 第8期第2局 ● 菅井竜也八段
23年5月28日 第8期第4局 千 菅井竜也八段
23年5月28日 第8期第4局 ○ 菅井竜也八段
アパリゾート佳水郷(3)
アパリゾート佳水郷(2)
活躍際立つ両対局者
対局日の2日前である4月18日に、第51回将棋大賞の表彰式と昇段者免状授与式が東京・将棋会館で行われました。
藤井叡王は、最優秀棋士賞・名局賞・名局賞特別賞・勝率一位賞を受賞。
伊藤七段は、優秀棋士賞・升田幸三賞・最多対局賞・最多勝利賞を受賞。
第51回将棋大賞は2023年度の対局や実績が評価の対象で、藤井叡王は八冠独占、伊藤七段はタイトル戦に3回の挑戦などの実績を挙げています。
【第51回将棋大賞表彰式・昇段者免状授与式の模様】
https://www.shogi.or.jp/news/2024/04/51_7.html
加賀温泉駅
対局再開
(伊藤七段は12時49分ごろに戻った。なお、記録机の敷布に穴が開いているのはNHKのカメラが設置されているため。日本将棋連盟が許諾を出し、両対局者の同意も得て取材している)
【第9期叡王戦第2局、NHKカメラ設置のお知らせ│日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/news/2024/04/92nhk.html