2025年5月26日 (月)

終局直後

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■斎藤慎太郎八段
――角換わりは予定だったか。
斎藤 ▲1五歩(27手目)と(位を)取るくらいまではこうやろうかなと。
――ここまで相掛かりが続いていた。
斎藤 黒星先行になったので気分を変えて、という感じで思っていました。
――長い中盤戦が続いて一分将棋に入った。
斎藤 じりじりした中盤戦であまり展望は見えてなくて自信はなかったんですけども、▲6一角(81手目)と打ったあたりでチャンスが来たかなと思ってはいたんですが、そのあと金銀をたくさん取られて自信があったわけではなかったです。
――▲3五銀(121手目)は鋭い踏み込みだった。
斎藤 銀取りだったのを活用して自玉がちょと安全になったような気がしたので、そこは少し見通しが立ってきたかなと思っていました。
――一局を振り返って。
斎藤 序盤は先手番としては妥協したような感じで自信はなかったんですけども、息長く中終盤に備えたあたりの辛抱が実ったところがあるのかなと思います。
――第5局に向けての意気込みを。
斎藤 ここまでと変わらず、平常心で臨めるようにと思います。

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■伊藤匠叡王
――序盤の進行は想定していたか。
伊藤 相早繰り銀の可能性もあるかなと思っていたんですけども、いろいろ組み合わせが多いと思うので、そのあたり構想をどう練っていくかという将棋だったかと思います。
――長い中盤戦、どのように考えていたか。
伊藤 こちらは△5四銀(42手目)から△4三銀(44手目)と引きつけたんですけれども、7筋方面から開拓されたときに対抗策が見えなくて、自信のない展開にしてしまったかなと感じていました。そこからは終始、自信のない展開かなと感じていました。
――最後まで苦しいままだったか。
伊藤 一分将棋に入ってからは好転していた場面もあったかもしれないですけど……。自陣に金銀を打ちつける展開になったんですけど、駒を使った割にあまり機能していなかったかなと思うので、そこでまた苦しくしたかなと思います。
――一局を振り返って。
伊藤 自信のない時間帯が長かったので、中盤の構想力を磨いていかないといけないかなと感じました。
――第5局に向けての意気込みを。
伊藤 精いっぱい頑張りたいと思います。