ABEMAでの中継
本局は20日8時30分からABEMAでのライブ中継も行われます。
解説・聞き手は深浦康市九段、本田奎六段、香川愛生女流四段、和田あき女流二段が務めます。
【第9期叡王戦五番勝負第2局 藤井聡太叡王 対 伊藤匠七段】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/EHkk65YnQPzKzf
大盤解説会
本局は現地で20日14時から大盤解説会が開かれ、解説・聞き手は伊藤真吾六段と村田智穂女流二段が務めます。申し込みはすでに締め切られています。
なお、5月2日に名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われる五番勝負第3局の大盤解説会を申し込み受付中です。
名古屋市「中電ホール」での解説会は、佐々木勇気八段と野原未蘭女流初段が担当(24日締め切り)。
東京都渋谷区「駒テラス西参道」でも解説会が開かれ、北島忠雄七段と内山あや女流初段の師弟が担当します。駒テラス西参道の解説会の参加者には、叡王戦のポスターをプレゼント。
【第9期叡王戦五番勝負 第3局現地大盤解説会のお知らせ】
https://www.shogi.or.jp/event/2024/04/9_3_2.html
【駒テラス西参道第9期叡王戦第3局大盤解説会】
https://www.shogi.or.jp/event/2024/04/93_2.html
前夜祭(6)
前夜祭(5)
前夜祭(4)
前夜祭(3)
両対局者が決意表明を述べました。
(藤井聡太叡王の決意表明)
「皆さまこんばんは。今日こちらには先月新しく延伸開業しました北陸新幹線に敦賀から乗ってまいりまして、名古屋からだと乗り換えが増えてしまうんですけど、それでもこの加賀温泉がこれまでよりまたさらに近くなったような感じがしました。第1局を指していろいろ振り返りがあったり課題も見つかったりと感じていますので、それを踏まえてこれまでよりもよい内容の将棋にできるよう精一杯指していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
(伊藤匠七段の決意表明)
「皆さまこんばんは。私は加賀市に訪れるのは初めてですが、やはり加賀といえば温泉かなということで、今日は温泉に浸かってゆっくり休んで万全の状態で明日を迎えればと思っています。明日の一局は持ち時間が比較的短い設定ですので、時間配分も意識しつつ、よい内容の将棋をお見せできるよう全力を尽くしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
(谷川浩司十七世名人が乾杯の音頭を取った)
「おふたりの対局の立会人を務めるのは2回目になりまして、前回は半年前に竜王戦第2局でありました。竜王戦のあとも棋王戦、叡王戦と続きまして、タイトル戦は3回目になります。藤井叡王の力は皆さんご存知でしょうけど、伊藤七段もこの短期間で3回挑戦されたというのはトップ棋士の証でありまして、ふたりのタイトル戦が令和の名勝負になる予感がします。
実はタイトル戦の同一カードの回数というのがありまして、私と羽生(善治九段)さんのタイトル戦がいちばん多い(22回)のですが(会場拍手)、2番目が羽生さんと佐藤(康光九段)さんになります(21回)。まだまだ先は長いんですけど、対局者はふたりとも若いですし、同年代というのは活躍を続ける時期が重なるということでもあるので、ぜひともこの記録を破ってほしいなと考えております。それでは明日の名局の誕生を祈念いたしまして、乾杯とさせていただきます。乾杯!」
(書き起こし=生姜、写真=銀杏)
前夜祭(2)
前夜祭(1)
現地では18時から前夜祭が開かれました。
(佐竹康峰・日本将棋連盟常務理事)
「叡王戦はひとつだけほかのタイトル戦と違うところがありまして、新聞社報道機関の方々が主催に入っていない、民間企業の皆様に支えられている棋戦となっております。そして今回、その協賛社に新たに加わっていただきましたのが、アパホテルグループさまになります。その御縁でこの素晴らしい対局場で対局ができるということで、大変ありがたいことでございます。厚く御礼申し上げます。明日は元谷一志社長が誕生日ということで、喜びがいくつも重なっています。こういった喜びを被災地の皆様に届けるとともに、皆様も熱い声援を両棋士に送っていただきたいと思います」
(白水美樹 レオス・キャピタルワークス株式会社専務取締役CHRO)
「私どもは第6期叡王戦からスポンサーを務めてまいりまして、不二家さんとともに4期目となります。私ども叡王戦のスポンサーを務めましたら、会社の業績がぐんぐんと上がってまいりまして、この叡王戦が毎年楽しみになってまいりました。今回の対局は藤井叡王と伊藤七段という将棋界のふたりのスターが織りなす戦いとなっております。明日の対局も最高のパフォーマンスで臨まれることを期待しております」
(元谷一志・アパグループ株式会社社長兼CEO)
「1月1日の能登半島地震でアパリゾート佳水郷も甚大な被害を受けました。約2ヵ月間の休館という形をとって一生懸命復興にあてさせていただいて、ようやく今日を迎えることができました。御影石のモニュメントに関しましても、ようやく本日に間に合ったということで、感無量の除幕式でした。この地を復興拠点としてぜひ将棋文化を広め、多くの方に広く知られるように尽力してまいりたいと思います。藤井叡王と伊藤七段との対局をとても楽しみにしています」
(深村富士雄・加賀副市長は、公務で欠席となった宮元陸・加賀市長のあいさつ文を代読した)
「明日の対局は将棋ファンが本当に楽しみにしていると思います。お二人にはぜひとも熱戦を繰り広げていただきたいと思います。本年3月には北陸新幹線が敦賀まで延伸され、加賀温泉駅に停車するようになりました。これを機に加賀温泉郷ではコロナ禍からの復活に加えて能登半島地震の復興に向けて地域一丸となり頑張っています。今回の対局は将棋の普及と将棋文化の発展につながり、日本全国からの注目が集まることも大いに期待しておりますので、少しでも加賀温泉郷の魅力が伝われば幸いでございます」
(書き起こし=生姜、写真=銀杏)